砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

柴山雄一×Sadler's Wells×東京芝の面白戦績

柴山が導いたサドラーは以下の通り

  

これらの馬を全て1頭ずつチェックすると

エンクエントロス

 マイネルラヴ×アドマイヤベガ×ティンバーカントリー×Sadler's Wells。Seeking the GoldWoodmanで母父がアドマイヤベガであるからTom Fool継続がえぐい。Nashua≒Nantallahが強く、Sadler's Wells×LyphardでND×Fair Trialを継続している。ダートへ変わって2勝し、4勝目を目指して邁進中。柴山とは逃げ戦術で東京千六未勝利で勝ち切った。

マジックタイム

 ハーツクライ×ブライアンズタイム×Sadler's Wells×Kris。これもサドラーリファールでHyperion血脈が豊富。Romanでゴリゴリ行く感じがある。東京千六1000万下を5番手から差し切った。

アルミレーナ

 ディープインパクト×Sholokhov×Monsun×Kalaglow。これもサドラーリファールであるが、加えてヴィミー×WordenのWild Riskクロス。東京千六未勝利を3番手から差し切った。オッズは1.6倍。

シルクレイノルズ

 スペシャルウィーク×ブライアンズタイム×In The Wings×Miswaki×Lyphard。母母がバブルウイングスのバブルカンパニー一家。これもやっぱりサドラーリファール。柴山で中山二千未勝利を逃げて勝ち上がる。その前レースが東京千八未勝利で、通過5-3-3で前目に構えたが2着までだった。

サクラサクコロ

 サクラプレジデント×フサイチコンコルド×ランズダーン×カウアイキング。サドラーリファール。GraustarkHyperion絡みの底力が薄くなってきた。柴山とは東京千八を2着、中山千六を2着、両方共2番手からゴリゴリと粘った。

バブルウイズアラン

 バブルガムフェロー×ハンティングホーク×タイテエム×ダイハード。やはりサドラーリファール。ハンティングホークはIn The Wingsと全兄弟であるからシルクレイノルズのバブルウイングスと同じ組み合わせだ。Graustarkは見られないがHyperion絡みの底力は見られる。千二、千四で松田大作を背に2連勝。小倉二千で3勝目を挙げ、中京千二で4勝目。東京千六の湘南Sで柴山が3番手からゴリゴリして3着に残っている。

エスカーダ

 バゴ×オペラハウス×ジムフレンチ×ボウプリンス。サドラーリファールからの卒業。Graustarkが復活、ヴィミークロス。福島千二で柴山を背に勝ち上がり。スプリントで3勝を挙げたが中京千四や東京千四にも挑戦している。東京千四1000万下で柴山雄一が4着まで粘った。4番手5番手から展開。

メイショウキトラ

 メイショウオウドウ×サッカーボーイ×オペラハウス×ハードツービート。蘇ったサドラーリファール、Worden×ヴィミーWild Riskクロス。デビューから中団~後方で展開していたが2勝目を求めて徐々に前のめりの競馬に。直近の東京二千1000万下で柴山雄一が騎乗し、5着まで粘った。通過は5-3-3。

タイムフォラヴ

 ネオユニヴァース×ブライアンズタイム×Sadler's Wells×Kris。マジックタイムの全姉妹。KrisクロスであるからTudor Minstrelクロス、Don't Lyphard×Sadler's Wells。柴山を背に東京千四と千六を連続5着している。千六の方は7-7で通過している。

ロックキャンディ

 ハーツクライ×Montjeu×Polish Precedent×Gone West×Sharpen Up。つまりTudor Minstrelクロスのサドラーリファール。Hyperionトニービンを除いて重さのない類のものが多い。1勝目はダート千四で挙げ、2勝目もダート。柴山を背にカーネーションCを走っており、先行して8着に終わっている。芝では結果が出ていない。

ルビーウィンク

 アドマイヤマックス×オペラハウス×スルーザドラゴン×サンプリンス×ノーザンテースト。つまりエトルディーニュの4分の3姉。柴山を背に東京千六の未勝利を走るも10着。そのまま地方競馬へ消えていった。

マイネルヘンリー

 メジロマックイーン×Sadler's Wells×Vaguely Noble×Sir Gaylord。いつの時代だと思う配合であるが2004年の生まれである。柴山を背に東京二千と東京千八の1000万下を2戦。3-5-5で通過して8着、5-5-6で通過して2着している。上がり重点で競馬をしたほうが良い馬であるらしく、勝ちパターンはそれ。

マイネルドルチェ

 キングヘイロー×サンデーサイレンス×Sadler's Wells×Habitat。復活のLyphard×Sadler's Wells。蛯名で福島千八をまくった1勝が最初で最後の勝利。柴山とは1回の縁に過ぎず、東京千八500万下を8着まで粘った。通過は4-3-3。配合通りに平坦大好き。

ベストチョイス

 キングヘイロー×フサイチコンコルド×Halo×Buckpasser。いつも通りにリファールサドラー。キングヘイローのHaloクロスなので小回り気質であるが、Buckpasserのクロスもあって芝向きに徹することは出来ていない。東京千四の新馬戦を走って6着。

ペイシャフェリス

 スペシャルウィーク×Cape Cross×Selkirk×Sadler's Wells。柴山との縁は少なからずあるものの、東京への出走は限られている。東京千六ユートピアSを走って12着の大惨敗。ちょうど不調期であった。

ディアフロイデ

 チーフベアハート×ソウルオブザマター×フレンチグローリー×Mr. Prospector。ペイシャフェリスから続いてDanzigサドラー。基本はダート馬で、柴山も東京ダート千四で2着している。東京二多摩川特別を走っって6着。4-4-3の通過で芝では健闘した方。

ケンブリッジヒカリ

 アドマイヤムーン×Zafonic×Sadler's Wells×Halo。Glorious Song一家。Kris×Gone WestであるからTudor Minstrelクロス。わりと悪くない配合なのだがさっぱり走っていない。中央未勝利のまま二桁着を重ねている。東京未勝利、千八を柴山と走っているがドンケツに終わった。

ケイアイダイオウ

 タイキシャトル×El Prado×Pursuit×T.V. Commercial。ダートでオープンまで上がったが3戦目には京王杯2歳Sへ柴山を背に挑戦している。大惨敗だった。

グリニッチヴィレジ

 マツリダゴッホ×オペラハウス×ミシシツピアン×クラウンドプリンス。東京千六を柴山を背に勝利を上げているが5-6の通過。その前走を3-3の通過で同条件を7着している。末脚を使った方が良いタイプ。現役。

アンレール

 ディープインパクト×フレンチデピュティ×Sadler's Wells×English Princeバレークイーン一家のニックスディープ。もろにパワーまくり気質に出ているようで福島や重馬場での成績が目立つ。東京ではウチパクさんが東京千六の未勝利で3着まで残しており、柴山もまくったほうが競馬はしやすい様子。山中湖特別を4-3-3の競馬をしているが6着止まり。スローの上がり勝負であったが足りなかった。

アスコルティ

 Danehill Dancer×Sadler's Wells×Irish River×Raise a Nativeでクソ格好いい欧州好配合、リッスンの娘、タッチングスピーチ、ムーヴザワールドの姉。後藤浩輝が逃げて新馬戦の勝ちを納め、中山でリスポリを背に2勝目。柴山で東京千四1000万下を逃げて6着だった。プラス20kgでの参戦。

勝ちのパターンはほとんどトニービンとリファールサドラーで、Hyperion絡みの重い競馬で先行した内容。軽さが出た場合はヴィルシーナのイメージでウチパクさんがマイルを行った方が美味い様子で、それはまぁ今回の共同通信杯でも見られた結果。追い出しが早いし、脚を使い切るのも早いし、アメリカンな振り絞る競馬に傾倒している。

トニービンというよりもGrey Sovereign持ちが多いというべきかもしれない。勝ち馬は皆Kalamounまでは所持していて、それにFair Trialを絡めたKalaglowとトニービンを抱えている。いわゆる「ナスキロ」ではなく「グレビオ」、これにLyphardとSadler's Wellsを絡めた馬ってことだな。

もう一つ、Specialに「Nasrullah×Hyperion」を絡めている。東京向きのストライドを表現する組み合わせであり、キンカメトニービン的なものでズブズブ走るイメージ。けれどその分だけ無理がたたっているところもあり、ズブくて先行力に優れた馬ってのは作ることが難しい。Nijinsky持ちやMr. Prospector持ちが目立つことのもそういう理由かと。

それをDjeddahやWild Risk、My Babu≒Ambiorixでやってしまったのがエトルディーニュではないかと。仏血統で先行するってのはなかなか珍しい。これがまた一番スマートであったのかな。

多分ローエングリンがこのやり方で逃げ先行してたのではないか。

[fin]