砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

スワーヴリチャード、秋の展望

今のうちにきちんと書いておこうと思った。

Haloとはなんぞや、ということに関して最も適切なのはスワーヴリチャードだと考えるのが俺のスタンスで、基本的には3Fの末脚で先行~好位からテロテロ動く馬でしかないはず。これから頑強さを増していくほどにその傾向は顕著になっていって、四位のおっさんが乗り続ける限りは後ろに差されることはそうそうないと思うが、差しの脚色に劣る2着3着というのは量産するはず。

これからもスワーヴリチャードを打ちのめすのはルメールと横ノリであるはずで、この馬の最も弱いところは「追い抜く気性」があっても「凌ぐ気性」がないこと。ハーツクライの代であればFair Trial的な凌ぐ気性も見られたろうが、一代遠のいた分だけ凌ぐ部分が弱くなっている。

それでも逃げで一変する可能性はあると思うが、ベストパフォーマンスは共同通信杯の様なハイペースの好位。血統としてのサンデーサイレンスっぽさは否定するが、競走馬としてはサンデーサイレンス的ではあると思う。息切れした前の馬を予定調和で差すHaloぶりってものよ。

だから阪神二千四の神戸新聞杯で切れ勝負になったときは2着3着に留まるはずで、本番の内枠スタートで快勝する画を描ける。内枠になったらなったらで四位のおっさんが菊花賞で思い切りよく先行させられるかが不安なのだけれども、素質としては十二分だろう。バンデみたいなのが出てきたら先行が楽になるのだけれども。

そこら辺は米三冠レースとBCクラシックサンデーサイレンスを見れば想像がしやすいかと思う。速いペースを刻む逃げ先行がいたり、あるいは大まくりに突っ込んでくるライバルがいたり、自身がミドルペースで先行したり、こういった流れで完璧に差し凌ぐのがサンデーサイレンスだ。

逆に早仕掛けで簡単に沈むのも、ね。

サトノダイヤモンドBuckpasser×Princequilloによってそれを少しだけ克服し、スタミナ的な部分で4FのHalo競馬を実現した。とりあえず小回りでのロンスパではキタサンブラックに負けないだろう。けれど外を回って無双出来るのは中距離馬相手の長距離戦のみ。

スワーヴリチャードは秋になってどんな化物ぶりを表現するかが楽しみであるが、ハーツクライである以上は阪神外での切れ勝負や京都外の切れ勝負では不足は否めない。

一番の買い時は今年の有馬記念。外回りのイメージが強くて出走してこないかもしれないが、来年では人気になりすぎるからちょっと美味しくない。キタサンブラックサトノダイヤモンドを相手にする今年だからこそ美味しい。

Tom FoolでもRibotでもなくHaloが勝つ有馬記念。それを4分の1サンデーでやってのけるのかどうか。勝ちきったらジャスタウェイと同格だよ。

[fin]

[fin]