砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

仏血統の庭になりつつ東京芝

ルメールのねっとりとした差しが最後にギュンッと伸びるのが今の東京馬場。

スローなのにルメールの差し、押し切りが捉えられない地獄の馬場であり、これは馬場自体は結構重い状態であると考えられる。オーソドックスなサンデー+米血のズンドバや持続脚は差し切りまで行かない。

今年東京芝でステイゴールド産駒に乗った場合は2戦2勝。ダートを含めると4戦4勝であるから芝だけの話ではなく、そのうちの3頭が須貝厩舎なのも大きな要因。須貝×ルメール×ステゴ×東京は血統の後押しもあるので狙う価値あり。

むしろディープインパクトの7-9-2-6という数字の方が信用ならず、平均人気1.9を背負ったこの数字はリーディング上位の騎手としては今ひとつ。フランス的なねっとりを表現しづらいディープ産駒においては流石のルメールも差しづらい様子。平均並みといったところ。

今や仏血統とはNever BendBold Reasonのニアリークロスから表現せざるをえないところはあり、短胴ピッチをズルズル動かす様な血統になってきている。ローエングリンロゴタイプは正しくその系譜であるから、ここも間違いなく好走してくる。

最も怖いのはルメールが何らかのマジックを見せてロゴタイプの直後を取った場合。そんなことをされるたらぐうの音も出ない完勝が見られるはずであるが、2週連続のマジックを見せられてもこちらが困る。

ペースが速くなった場合はイスラボニータとビューティーオンリーの対決になること間違いなし。後方からレッドファルクスが飛んで来ようとも、残り100mで同じだけ脚を伸ばして粘る粘る。おそらくイスラ-ビューティ-ファルクスで決着すると思うのだが、どうだろう。

やはり高速決着の安田記念で残り200mから突き抜けるイスラボニータを見たい。ビューティーオンリーは日本向きのマイラーではあろうから勝ち負けは当然というところはあるけれど、バートンが日本競馬に順応した形で差せるかどうかは怪しい。これにミルコが乗っていたら本命にしていたな。

お守り程度にこれの単勝を持っておくのはありかと思う。前走はストライドロスの響いた2着であるし、ハイペースの東京で最も見込みのある馬はこれかと。玉を取っていなかったら日本へ輸入しても面白い血統だったが。

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