前回はデンコウアンジュとの配合で終わった。
エイシンフラッシュが希薄なBlue Larkspurクロスしか持たない種牡馬であるため、おそらくこれにまつわるパワー&スタミナをもろに食らうことになるだろう。
逆を言えばエイシンフラッシュを尻に敷く繁殖牝馬はBlue Larkspur的なまとまりを必要とするわけであり、これをスピード化する段階にあったならばエイシンフラッシュの鈍重をカバーすることが出来るのではないか・・・と考えられる。
例えばMr. ProspectorクロスのスプリンターでBuckpasserやHaloを絡めていたならば、このあたりのスピードを活かして小回りをスルスルまくる馬が出るはずである。父スプリンターの秋華賞好走馬や地方ダートマイル好走などの繁殖を狙うのも面白そう。
ラブミーチャンはサウスヴィグラス産駒で、この種牡馬はサンデーを求めない。この期に及んでHaloを組み込まないのはどうかと思うがHalo的な要素が希薄なエイシンフラッシュにHaloぶりを求めるのも違う気がする。
そこら辺はこれからの戦績次第だと投げる。今のところは、であるが。
ともあれBold Rulerを持っているのだからBold Rulerを活かさない理由もないし、そのあたりの緊張を強く持つサウスヴィグラスを引っ張ってくるのは一つの手かと思う。またサウスヴィグラスはRibotクロスを求めるという話(芝専門なのでサウスヴィグラスは専門外)であるからRibot的なスタミナをRibot一本から増幅しまくった変態のエイシンフラッシュに通じるのでは。
ムーンレディに「4分の3Ribot」の異系を求めるのは理に適うと思うのよ?ただエイシンフラッシュの求めるスピードが得られるかどうかは別の話だけれど。ちなみにエイシンフラッシュ×サウスヴィグラスの該当馬はゼロ。そりゃキングズベスト産駒の種牡馬にダートパワーを打ち込む理由は薄いよなぁ。
日本の砂は芝よりもグラパゴスかもしれず、この重さに匹敵するのはたまに出現する欧州の糞重い芝くらいなものかと。たまに芝の管理をしていたのか分からないレベルの重すぎる芝が出現するよね。普段から大差がつくような負荷の強い芝で争っているし。
むしろ大差のつきづらい日本の芝の方がおかしいのかもしれない。負荷が少ないから余力を残して直線へ向く馬ばかりで、そこからどれほどの脚をひねり出せるかが勝負の分け目。どれほど強い馬に乗ってもG1の大舞台で許容されるミスは一つだけで、もう一つ重なると2着になってしまう。ペースメーカーもいないし重賞の半分くらいはフルゲートでしょ。展開で殺される強豪馬の多いことよ。
まぁ日本人はね、大抵の国民がドMだからね。仕方ない。人気を裏切る競馬にこそ快感を覚えているから。そしてその中で良馬場G1を突き放す変態がいるからやめられない。エピファネイアの衝撃を見られたのは競馬ファンとして誇るべきことだわ。
そんな競馬の中でエイシンフラッシュは日本的に弾けて見せた。
よーくよく考えてみると・・・その源って何なのだろうね。RelicなのかKingmamboなのかRed Godなのか。日本的な高速の斬れをどこからひねり出したの?
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