砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

注文殺しの華麗なる連携 七夕賞回顧

武士沢が起用され続けているのは、おそらく、逃げによる一発の大きさが理由かと。

つまり番手から捌くことは期待されていないわけであり、調教師や馬主側から逃げの指示が出ているはず。もしマルターズアポジーに器用な競馬を望むのであれば、武士沢を必要としない。調教師との関係からし松岡正海田中勝春などを起用するだろう。

そんなコンビに対して強硬な姿勢を見せたのが石川裕紀人だった。というよりも、シルクレーシングだったと。フェイマスエンドにはマルターズアポジーの楽な逃げ確定をさせぬよう、妨害としての逃げを指示していた・・・と思う。

フェイマスエンドの一口を持っている人や馬券購入者には許しがたい騎乗であった。マルターズアポジーと共存していれば、馬券はともかくとして賞金の得られる8着は争ったはずだ。

あくまでも妄想の類ではあるが、いや妄想でなくとも、石川裕紀人を含めた陣営に不信感は募る。この若手騎手には誰もが期待しているだけに嫌な話であるが。

ゼーヴィントは戦績を見ての通りに負荷のかかるレースにしか出走していない。33秒台の上がりで決着したことはなく、また前走のAJCCを含め5レースで最速の上がりを記録した。それでも主戦場はスローになりがちな中距離レースである。

マルターズアポジーがいることで負荷のかかりは確定されるが、前前走の福島記念では捉えられずの2着であった。ゼーヴィントは道中で動けない馬であるから積極的に潰すことは出来ない。だがこれほど強い逃げ馬は誰かが潰さねばならない。人気がそれをすべきであるが、ゼーヴィントにその力はない。

あくまでも私の考えではあるのだが、フェイマスエンドの競り掛けが証拠となると妄想がとまらない。陣営すらゼーヴィントをそんな評価としている、だから二頭がかりで潰した。

シルクレーシングとはこれほど余裕のないクラブなのかね。ノーザンファームから馬を得てなおG3勝利を集団戦術でもぎ取るとは。集団戦術は否定しないさ。でも凱旋門賞とか、せめてG1でないとくだらないよね。

まして武士沢とマルターズアポジーのコンビが標的である。地味な血統馬と地味な騎手が繰り広げる圧倒的な逃走劇は競馬ファンの栄養だ。競馬の面白さに格差はないが、その面白みは異なるものである。G3の面白さを体現しているマルターズアポジーをG1の理屈でねじ伏せる、その理屈はとても腐敗の香りがする

くだらないね。ゼーヴィントごときを祭り上げなければならないクラブなど。

妄想であればよい。石川裕紀人がノリノリで突っ込んだだけであればよい。あれは、若気の至りであったのだと。

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