注意事項は阪神JFと同じ。
10位アサクサゲンキ
姉より格が二つほど落ちる。名血同士が噛み合った配合ではないが走りはする。名血たる所以。
9位ケイアイノーテック
ディープ産駒としては中の上くらいの配合。父がハーツクライに替わった方が評価はし易い。Danzigパワーで加速性能に優れ、ストライドもそこそこ伸びる。ディープ産駒の典型であり、あとはスピード性能をどれほど引っ張れるか。
8位ケイティクレバー
Roberto馬群嫌いハービンジャー。ディープ肌を相手にすることで馬群嫌いをより良い形へ導くイメージであるが、そういった気性で走るには速さの担保に不足がありそう。自分のペースで走る分には性能が高い。
7位ファストアプローチ
ジョリージョコンド(=サトノクラウン)の傾向をそのまま継いだシンプルな相似配合。母の配合が優秀なだけに評価は高いがトップを行くほどでもない。父母には異系が欲しかった。
6位フロンティア
社台の誇るスーパーノーザンテースト繁殖による3×4。母父トニービンの存在感が小気味よい。Haloを助けることに特化した配合であり、この器用さでどこまで立ち回れるか。テンの遅いロングスパート東京がベスト。5歳時の秋天で。
5位タワーオブロンドン
英愛のタルさの中に米血の器用さが見られる「Nasrullah×Count Fleet」配合。良い形なのだが絶妙とするには足りない。小技クロスが全部4分の1異系に流れ込んでいるとか、集大成としての3×3ニアリークロスとか、そういうものがないと輪郭がブレてしまう。小技ばかりだと働いていない名血統が表現に加わって闇鍋になる。
4位ダノンプレミアム
英愛の強い背景を持ちながらもきちんと米血で弾ける高性能ディープ配合。Danzig×Princequilloメインでディープ配するのであれば、Aloeによる共通項が欲しい。G1に足りない配合の典型例として、主軸としての牝馬クロスを持たないパターンがある。
3位カシアス
緊張と緩和に優れた配合系で過不足が少ない。4分の4Tom FoolかつBuckpasserクロスをアウトに取っただけでも非常な配合であるが、アドマイヤムーンとの配合で更に上を目指させそうな繁殖にも見える。アドムン×ラブディランで皐月賞をまくってみよう!
2位ステルヴィオ
今のところ竜王産駒の出世頭。ロードカナロアもルーラーシップもキンカメの持つHtRへのニックスを受け継いでいる様子で、本馬の母ラルケットは4分の3HtR。その中で緊張と緩和を成立させている辺りに良さは見えて、サンデー天馬皇帝全姉で4分の1非NDを作っているところに血統ファンは燃えを覚える。Robertoを通さずにFarity Kingで対応したあたりも燃えポイントだ。(トウカイテイオー×リアルシャダイ=トウカイポイント、Roberto直系×トウショウボーイ=ウオッカ)
1位ダノンスマッシュ
ロードカナロアでDanzigを表現しようという配合。War Chantの全妹という背景によるところも大きいのだろうが、それにしたって形がハマりすぎる。HtRではなくRobertoで臨んだあたりが画期的であり、嵐猫の良さを存分に引き出した好形だろう。唯一の弱点は異系を持たないことか。
8位以上は本当に混戦模様で、最後の最後に暫定1位タワーオブロンドンをこの位置まで下げたくらい。黄金配合なんかの分かりやすい配合がなくて大変。新種牡馬が上に来たのはそれが理由かと反省。
また中距離配合が少ないのも特徴。東スポ2歳のワグネリアンは弥生賞、デイリー2歳SのジャンダルムはホープフルS。朝日杯FSの実質的ステップレースが機能していない・・・。京都2歳Sのグレイルは次走未定で2着のタイムフライヤーがホープフルSと。セイントバローズは故障で年内休養という話。
・・・朝日杯FSの権威ガタ落ちだなぁ。
[fin]