砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

両金杯回顧

金杯が土曜日であることを忘れていて、仕事が終わったら明日の金杯を予想しよ~と思っていた間抜けがいる。

そして1着2着が二つとも逆だったという痛恨のミス。3着がかすりもしていないけれど、大穴の3着ドンピシャで人気の2頭が1着2着逆でした~なんて新パターンのトラウマはいらないし、そこは構わない。

中山金杯

◎ウインブライト
◯セダブリランテス
△フェルメッツァ

人気本線で間違いのないレースかと思うが、紐で遊ぶならばフェルメッツァ。中山二千はベスト条件なのでデニム超えを見込む。

ウインブライトは波に乗っているうちは買い続けて間違いがなさそうだが、登坂でもう一度というタイプでないだけに不信感はある。ただセダブリランテスが迫ってくる分には凌げるだろうし、この印でとりあえずはいいだろう。

という予想であったが・・・マイネルミラノが前の馬をみんな蹴散らしてしまった。セダブリランテスが番手で競馬をして、むしろウインブライトの方が後ろにいるという展開はまるで考えておらず、戸崎圭太がこんな強気な先行策を取るのは久しぶり。

まるで地方競馬を見ているかの様な4角の疾走劇。直線入り口で勝負を決めにかかったウインブライトを追い駆けて追い駆けて登った後に差し切った。戸崎圭太はよくぞあの位置を保ったものだ。あの位置でなくては差せなかっただろう。

ステゴの流れをステゴが受け継いで、しかもそれがマイネル2頭というのだから完璧なものだった。それをディープブリランテが差し切るというのは意義深い。

AR共のブリランテスはLyphardらしい競馬だったと思うが、ここではRoberto全開の差し味。グワッとは差せずとも、なんだか食らいついてくるなぁ食らいついてくるなぁ、おぉぉぉぉ接戦だぁぁぁぁ!みたいな。グラスワンダー有馬記念を思い出す。

やはりブライトはステゴ的に靭やかな馬なので登った後も食らいつかれると負けたしまうのよなぁ。それはオルフェなんかも同じであって、4角で全てを圧倒してしまうからこそステゴはクソ強い。ゴールドシップオルフェーヴルも圧倒の競馬で戦い続けた。

しかしセダブリランテスは意外とどっち付かずな適性だね。パフォーマンスと競馬の上手さで勝負するタイプなのかもしれない。これはちょっとベスト条件のない馬かもしれない。その分だけラブリーデイの可能性を残しているけれど。


京都金杯

◎クルーガー
ブラックムーン
△スズカデヴィアス

マイルCSで本命を打った馬を、ここで同じように打たない理屈もない。ウインガニオンと番手勢が競り合うのだから好位先行で勝ちきれそう。

前が不利な馬場とは読まないにしてもパワーのある差しが届きそうではあり、ブラックムーンの追い込みでほとんどを買わせるのではないか。中京記念と同じように内をすくえそうでもある。

スズカデヴィアスは配合からしてマイルをこなさないイメージはないし元々は千八馬だ。エルコン的なスタミナがちょっとオンになっていただけであり、サンデーの器用さが本格化した今ならばマイルの差しが丁度いいかもしれない。京都の4角を上手く立ち回れるのはこの馬だ。


・・・マイルCSでクルーガーは◯だったんだよねぇ。

好位から馬群を割ってきたクルーガーは最後の最後で2着まで差し込んだが、早々にブラックムーンが飲み込んで勝負を終わらせていた。ようやっとハマったな。

パワーが豊富なピッチ走法で追い込める馬なのだけれど、内回りで立ち回れるわけではないから外回り専門だった。強い競馬をしても案外な結果ばかりだったが、この2F瞬発でようやく完勝。勝つべきレースを勝ちきれた。

クルーガーはこういうパワー馬場で上手いこと突っ込んでくるんだが・・・どうしても前の位置を取れないなぁ。距離が短いのかそういう脚質なのか。

ドイツだから馬群の中からヒュッ!と抜けてくるのは仕方がないとして、それを好位からやってほしい。けれどこういうテンの速い展開では望むべくもないし、それならG1でも難しいってことになる。

マイルの差しならディープが強いし、この土俵で勝負するのはなかなか難しい。


[fin]