3着以降に大きな差が出たのは踏破能力と燃費の差か。
スロー適性を求めつつも、緩やかに後半は流れていった。これがまた登坂へ突っ込むようにペースが上がっていたのが特徴的で、3000mへの距離延長を進言しただけあり、そのたぐいのスパートを展開してきた。
ダイワメジャー×Storm Catで長距離適性がオンになるのか・・・というのはメイショウカドマツの例からして不思議なことはない。しかしこの配合でダイワメジャーの短距離的な速さを出さずにオープンを出せるのか、というのは、そりゃ不思議よね。
しかし叔父のタバスコキャット(母の全兄にあたる)がベルモントS勝ち馬なので、つまりSecretariatのスタミナがオンになった配合であると、とりあえず考えられる。そんでそれをダイワメジャーは妨げないのだと。
またダイワメ長距離配合においてダイワメジャーの母系をFlower Bowlで弄ることは微妙かと思うが、本馬の場合はRibot×Princequilloのスタミナニックスを結ぶ、Papyrusをノーザンテーストとアルゼンチン血統で弄っているところがユニーク。
だからこそ中距離にとどまるはずだと読んでいたが、どうもSon-in-Lawとアルゼンチンの表現が強くある。ペルーサが札幌二千六を逃げ切るようなスタミナが強く表現されていて、内ラチを行き続ける分には強い。
表現を余すことなく使い切れる馬は強いのだわ。キタサンブラックと同じだ。
パフォーマプロミスは・・・そりゃ日経賞みたいなペースで登り下りをやらせたら強いに決まっている。
ただミルコの手で内々を走ったのが意外で、こいつRobertoじゃなくてSicambleだ。ディクタス×タニノクリスタルの方がオンになっているんだ。外に出したほうが良いのだろうけれども、好位で競馬が出来る馬なのだな。
するとやはりステマ3頭の様な馬ではなく、エクスペディション側。
カラビナは外々を通ったし、夏や秋にもう一度見直すタイミングはあるかと思う。小倉記念で会いたいなぁ。
ガンコね。ガンコね。こういう展開になったら前走と同じように展開利を食えるだろう・・・って話なのだけれども、サンタフェチーフより脚を使うとは思いもよらなんだ。これ強い内容だわ。先生の本命だけある。
また・・・母系の奥まで潜っていなかったのが失敗だ。netkeibaの血統表でもIndusの名は見たのだからドイツ牝系だとわかりそうなものだが。そんでPrince Ippiってすげぇ父系。ハンガリーって戦前戦中戦後にも馬産やってたのね。
DanzigとMill Reefの組み合わせってのはあまり日本じゃ見ないし。それだけに見づらい血統表だ。海外競馬では結構見るのだけれども。Lyphardとの組み合わせでさえ最近慣れ始めたばかりだというのに。
けれどナカヤマフェスタに大してデインヒル≒Polish Precedentかまして、そこからMill Reefを連れてきて、Sadler's Wellsまで発展するなら素晴らしい形だよね。ナカヤマフェスタのノーザンテーストにSpecialアタックぶちかまして中長距離適性をオンにするには、この形しかないかもしれない。
Flower BowlってAlibhai×Mahmoudだからナスペリオンと何か干渉しそうだよなぁ。ステイゴールド直仔種牡馬に「Nasrullah×Hyperion」が作用するってのはドリジャニ=オルフェのSpecialニックスからも証明されているし。そこにFlower Bowlが絡むなら・・・。
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