砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

関屋記念予想 ボツver

今週はジャスタウェイ熱が高まっていたので一頭一頭で見ている暇はなかった。

一頭ずつ見ると展開を読みやすくはなるのだけれど、その分だけロマンを追いかけたくなってしまう。メドウラークとか良馬場想定で△打っていたけれど、あれは良馬場でも走ったと思うのよ。

予想印

エイシンティンクル

◯リライアブルエース

△ベルキャニオン

ノードリームノーライフされど

このメンツであればベルキャニオンに印を打てる・・・けれど現実甘くない。いや、甘い現実を見たい。年収200万の男は一生懸命200万配当を目指す。

けれど流石にこれはエイシンティンクル最強で、過去の好走パターンからしても「Ribot×Nasrullah×Princequillo」の気性がベター。エイシンヒカリもこの気性で逃げていたし、この気性で速い脚を使っていた。

この兄貴と違うのはテンから目一杯速い脚を使って逃げても残るだけのズブさだ。こういった競馬をしてきちんと残す牝馬も近年では珍しい。

また中京1400mでオープン入りを決めたってのも面白い。重馬場が得意な配合形ではあるが、急坂への適性はそこまで高くはない。距離適性は1400m寄りなのかもしれないが、重賞級の器は十分に見せている。

暖色の脚

Nureyevというのも俊敏な血統であるが、直系としては俊敏すぎて柔さを取り入れ過ぎるきらいがある。Miesqueの様に牝馬のラインから引くとそうでもないのだが。

Pivotalがその最たるものだ。ビュッとせずにトテトテと走るものだから欧州競馬にすら順応している。Sadler's Wells直系の方がよっぽどビュッと動くのだから面白い。

Nasrullah×Hyperion」としてのSpecialを尊重した表現とも言える。かといってドゥラメンテの様にガバッガバッと伸縮するわけでもないし、スタミナとしての「Nasrullah×Hyperion」がこういった表現なのだろう。

なお、リライアブルエースの話をしている。

同じ様に英愛的な脚で突っ込んでくる中長距離馬といえばサトノクラウンであるが、これほど徹底しているわけでもなさそうだ。中京記念でも登ってからすぐに脚色を回復させていて、やや機動力の色が混じっている様子。

母母父Crested WaveがOlympia3×4。このWoodbine的なまくり脚がオンとなっているに違いない。完全な瞬発戦となった京王杯SCでも末脚の展開に遅れている様子はなく、極端なHyperion気質でもないのだろう。これは全兄アルバートドックにも見られた傾向。

極端な持続戦でやたらめったら走るタイプではない。それこそジャスタウェイのように。

AloeでHyperion

クロウキャニオンは金子オーナー神引き伝説の一つ。名繁殖へ至ることのなかった名牝クロカミから出た唯一の名繁殖、それがクロウキャニオンだ。この枝葉だけが飛び抜けて優秀である。

好配合ディープは数多とあれど、オール勝ち上がりで重賞級を5頭も輩出している配合もない。クリアザトラックやフォックスクリークもいずれ古馬重賞へ顔を出す逸材だ。不受胎や死産、競争能力喪失といった不都合もなく、毎年きちんと産駒を送り出しているのも凄い。(パラダイスリッジは1勝止まりで引退となったが)

今回出走するベルキャニオンはダービー後に一頓挫あって1年と9ヶ月の空白期間がある。復帰後は安定しなかったが昨年5月に再びオープン入り。その後は安定した走りを見せている。

それだけに重賞では一味足りない様子があり、力負けに等しい内容が続いている。ここで評価が低いのも致し方なし、といったところだ。東京新聞杯の展開で掲示板まで凌げないのだから、能力の問題だろう。

ディープ×Vaguely Nobleなのだから本来は中距離だろう。けれど速い脚を使えないからマイルでダラダラ走っている。その点でワールドエースに似たレース選び。

千八路線を完全に捨てていないのが違うところ。都合の良いところだけ使って、あとはマイルで適当に、という風か。適当というか、適切に。

関屋記念というのはハンデ戦でもないので相手関係からすれば適切に当たらない。しかしこの類の、出足の鈍い馬にとっては、逃げとは奇襲策。枠も恵まれたことであるし鞍上の采配からしても目一杯の出足を披露しそうだ。

逃げなくともエイシンティンクルの番手から動けば十分だが、馬券となることを想像するのであれば逃げだろう。和田竜の腕を馬鹿にするわけではないが、苛烈な逃げをここで展開する様な経験則を持たないはずだ。であれば、奇襲は実るかもしれない。

Aureoleは前に馬がいるとリミットがかかる。完全に視界が開いている時のパフォーマンスを期待したいが・・・。

馬群嫌い×馬群嫌い×馬群嫌い

ディープインパクトはAloe=Foxlawなので基本的には馬群嫌いの血統。しかし牝馬の場合はFair TrialとHyperionの底力を伝えるので、これをオンにする仕組みで好位に沈む。

ファルブラヴというのもまた馬群嫌い。これは母が「Nasrullah×Princequillo×La Troienne×Ribot」の配合を取るためだと考えられる。またSeattle SlewRound Tableを通してAloeを引く。

バルドウィナも馬群嫌い。Blandfordを多くの枝から引き、その上仏血統なので柔らかくて気性が厳しいことが原因だろう。父母間Abernantクロスなので内ラチ競馬も意外とこなすのがミソ。なお、CadmusはFoxlaw=Aloeである。

ということでワンカラットは4分の4Foxlaw=Aloeで、馬群からの競馬をあまりこなさない。内を捌いた前走に母系の影響を感じるが、基本は大外から差し込む。同じディープインパクト×ファルブラヴハープスターも馬群は駄目だった。

エイシンティンクルとは真逆に上がりを目一杯使って走るタイプだ。少頭数だと安定しているが、2着と3着で勝ちはない。撫で斬りに伏す様な斬れ味ではないのだろう。ある程度前でやり合う形が望ましい。

父母間Wild Riskクロスなので流れ込むパターンがガチで苦手。「あいつについていけ」という指示を受け付けない様な気性であり、前走も無理矢理に交わしかかる場面があった。脚色が違えばAloeもクソもなく交わしてしまう性質なのかもしれない。

これはDjebel的な気性とも言える。これはEquipoiseと同族で、まくりの気質に出るところがある。オルフェーヴルのまくりにもこの影響があり、柔らかくてもまくれる表現。

ファルブラヴのイメージ通りであるし、ハープスター札幌記念と被るところがある。つまりまくりでこそ光る馬と思う。中山千六などは鬼だろう。

まとめ

イマイチ決まらないのでボツとする。

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