砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

札幌記念回顧

気がついたら稍重まで渋っていてレース前に大困惑。こんなん駄目だよ・・・。

まず、クローバー賞でウインゼノビアが勝ったようで。

アカネサスの方が配合は好きなのだけれど、俺が好きということはやはりバリバリの早熟タイプではないのだろうか。ロードカナロア産駒はすぐに勝ち上がるけれど能力の成長は緩やかなイメージ。ウインゼノビアはSwaps≒Edelweiss7*6×5なので今の札幌は大得意か。

上位3頭はSoaring一家の種牡馬直系で、ウインゼノビアとパブロフテソーロはRobertoとフレンチデピュティが共通。この類のパワーで走るレースにロードカナロアは合わない・・・と言えたか。

ともあれウインゼノビアの勝利、おめでとうございます。こちらは9月上旬にはリバーシブルレーンがデビューできそうな気配です。ハーツが一番最初とは、いろいろ間違った様な気がしなくもありません。

札幌記念は例によって大誤算で、サングレーザーが華麗なる差し切り。福永祐一の後出しが炸裂して、最後方にあった2頭が間に合うレースになるとは考えない。札幌記念は中京1600mで開催されていた・・・!?

黄色の黒縦縞が想像よりずっと粘るし、黄色と黒と赤色も参戦してきたし、もう俺の予想とかクソミソじゃん・・・と思ったら大外から金子の勝負服突っ込んでくるし、4角でミッキースワローと仲良く壁に突っ込んでいたモズカッチャンがいつの間に大外から飛んできているし、そのモズカッチャンよりずっと黒い勝負服が内を縫って伸びてくるし、情報詰め込みすぎの266m。(黒の面積はモズ<G1レーシング

スワローはね。3角でもう揉まれ始めていたから化物マジックおじさんはどう捌くんだろうと見ていれば、4角でもうシッチャカメッチャカになってて、マジックどころか伝統芸の「ヤラズ」が大披露されていた。

おじさんではないマジックマンもシッチャカメッチャカになっていたし、こりゃ仕方ない。モレイラもベテラン公務員がこんな自爆ペースで行くとは思わなかったろう。まぁ、これも伝統芸能。特別模範男が口を酸っぱくして言い続けても、若手中堅のカミカゼ特攻は終わらない。

なんで3歳馬をあんな風にしてしまうのかねぇ。阪神2200mならああいう競りかけ方も一つだけれども、札幌2000mには無理があるよ。ただでさえマルターズアポジーの出足はグンバツに速いのだ。これが最内からサッと出たのに、大外枠からなぜ・・・?

深見父の所有する馬は上品な好配合が多くて好きなのだけれどなぁ。ディープスカイみたいな馬をいつ持ってきてもおかしくないと思う。けれどレース選びが変だわ。

4角でマイスタイルがフッと現れたときには興奮したねぇ!追い出したその後方の動かしっぷりと対比されるタナカツの静けさ。「お前が一番最初に動いたのに、なんでそんなに静かなの」って。あれすんごい格好いい。やや抑え気味で相手の動きを待つあのまくり方がクソ格好いい。

そのまくりは不発に終わったけれど、ああいうのでいいんだよ。今のタナカツは。あれがファンサービスだよ!早くSadler's WellsかGreen Desertで中山をまくってくれよ。

ということで関東のおじさん3人はそれぞれの持ち味を活かして沈没した。4人目のおじさんはそつなくゴーフォザサミットをもってきたなぁ。雨渋りであるから母父嵐猫には得意の馬場だったかな。

関西の若作りおじさんは小倉で沈没していたね。最北と最西の競馬場、それぞれでおじさんたちはみんな沈没。平成最後の北九州記念は平成生まれが制したのねぇ。菱田裕二はめちゃくちゃ乗せてもらってたし、それに適うくらいの結果を出していたから、勝つときはそりゃ来るでしょ。

ほほう、丸山元気菱田裕二の二人はニューイングランド産駒で重賞好走をしているのだね。イケドラゴンとレンイングランド、距離の違いはあるけれどイメージそのままではあるか。

菱田裕二はレンイングランド函館SSを3着して、平成最後の北九州記念をアレスバローズにて制した。

丸山元気はイケドラゴンで目黒記念を2着して、平成最後の七夕賞をメドウラークにて制した。

この二人はHyperionを振り絞ることに長けていて、菱田裕二は短距離傾向、丸山元気は中距離傾向にある、と読むことが出来る。ニューイングランドはサンデー×Chief's Crown×Buckpasser×Swapsなので、分かりやすいと言えば分かりやすい。

サングレーザーは・・・Northern Dancerを2本だけ引く4分の1サンデーなので、札幌記念の好走パターンにハマると言えばハマる。強い馬なのだけれども、配合が読めない。

「4分の4」がないのだわ。Hamoazeにそれを求めると本数が多すぎるし、「4分の3Turn-to」の配合に対しては不適当でもある。ディープあるあるのAloeやHonoraでもないし、これは難題だ。

これは「4分の4」の理論を構築しようとする俺にとっては大敗北というレース。サングレーザーがここを勝利する道筋は見出だせなかったし、未だ、この馬の強さを配合の上で示すことができない。

このレベルの馬ならば「4分の4」があるはずなのだわ。達成感を伴う偉大な名繁殖によるものが、絶対に。

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