砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

大阪杯予想

キタサンブラックやスワーヴリチャードが上がりの勝負における、外側に存在して勝ちきったのがG1レースとしての大阪杯。マイル実績組に、上がり勝負へ持ち込むと差されてしまいます。

キセキが外側へ行くことが出来るのかがTURNING POINTとなりましょう。

 

押し切りアウトブリード

「4分の1サンデー」の配合馬において、その母が「4分の3Native Dancer」であることは珍しくありません。「4分の1非Native Dancer」の二代継続です。その上で「4分の3Northern Dancer・4分の1サンデーサイレンス」とすれば、好形と評価が出来ましょう。

ただしこれは差し馬の理屈。この配合形から押し切る競馬を繰り出すには、多少に異なるトッピングを要します。「Nasrullah×Hyperion」による「4分の1非Native Dancer」をサンデーサイレンスへ流し込むのがベターなところでしょう。

サクラユタカオー→サンデーサイレンスのキタサンブラック、Trolley Song&River of Stars→サンデーサイレンスのスワーヴリチャード。スワーヴリチャードの母は「4分の2非Native Dancer」ですね。

この観点からキセキは押し切る競馬に関してやや不利を持ちます。サンデーをメインとする配合形でありますから、中距離の話というべきかも分かりません。Native Dancerが飽和した配合は中長距離と言いますか、欧州的な考えにおいてはありきたりなものです。

そう考えるとキセキにサトノクラウンが前受けから本領を発揮している様なイメージを抱きます。マイル組が差してくる世界において、サトノクラウンを信頼できるかどうか。

 

最速の種牡馬、最速の世界

「こんなことしたらそりゃ三冠馬産まれますがな」という手段を化物種牡馬でやったのがアーモンドアイですから、これは本当に規格外。しかしステルヴィオの様に素敵な累代を重ねた配合の方が、産駒としては魅力的です。

ロードカナロア産駒は本来、平坦向きに出るはずですからね。アーモンドアイの様な末脚の繰り出し方はちょっと頭おかしい。サトノダイヤモンドの様な本格化過程ですからねぇ・・・。なんでディープがようやっと出した変な馬を、ロードカナロアは初っ端から出してくるんですか。

阪神2000mは殆どを平坦で占めますから、ロードカナロア産駒は得意とするはず。ただ内回り戦なので差し追い込みは届かないでしょう。Secretariat=Syrian Seaですし。

ですからステルヴィオには先行が要求されます。先行において最大の障壁となるのが登坂でして、この要所に配置された登坂が阪神2000mの難しさでしょう。誰も気張って登ろうとはしません。

ここを登る馬は中長距離馬だけです。速くはないけれど、阪神2000mに形を作ろうとすれば、ここは登って速いラップを刻まねばならない。G1を制するために必要なこととして、中長距離馬はせっせと最序盤に配置された登坂を駆け上がっていきました。

ステルヴィオに駆け上がる必要はありませんが、ここで負荷をかけて位置を取りに行く必要はあるでしょう。キタサンブラックがいるならば、その必要も生じましょうが。

 

予想

◎ステルヴィオ

◯アルアイン

△エアウィンザー

 

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