砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

無念のダービー回顧

5月23日に風邪をひきまして、本格的に発熱となり24日には仕事を早退しました。24日から25日にかけて12時間+3時間+3時間と眠りこけ、夜勤業務へ突入。本日、26日は風邪+夜勤明けでグロッキーでありました・・・。

もとより今週は研修課題の追い込みとしていまして、ダービー予想と並列したことにより睡眠時間は平均5時間。普段より2時間半ほど少なく推移していたこともあり、ナイーブでデリケートな軟弱者は簡単に体調不良へ陥り、風邪を得るに至る、と。

荒川弘著の「百姓貴族」が悪いのですよ。「寝なきゃ良い」を見習ってみればこの体たらく。基礎体力がないと無理は出来ないんですなぁ。

ということで、ダービー予想は形とならず、眠りこけている間にダービーは終わってしまいました。

 

勝ち馬評

ダービーは想定外の1枠1番ロジャーバローズ。POGの段階から「あ、ジェンティルドンナの従弟だな。」とひと目引く配合馬で、即切りでした。改めて配合を見ても・・・狙うならNHKマイルCというか、東京1600mですな。

母父LibrettistはDanzig×Alleged×Seattle Slew×Lyphard。近親にはヒシアケボノやアグネスワールド、ロイヤルスズカ、やや遠いところにはブロードストリート。基本は短距離傾向で、中距離に出ると小足を使うタイプですね。

Danzig×Ribot×Hail to Reasonと思えばグラスワンダー。Danzig×Alleged×Bold Ruler×Princequillo×Court Martialと思えばアグネスデジタル。やはり機動力寄りですな。

大きく違うのはDanzig直仔においてはやや珍しくRaise a Nativeを引かないところですね。もう少し違う言い方をするとFlambetteを引きません。グラスワンダーもアグネスデジタルもRaise a NativeとNashuaを引く配合です。これは母リトルブックにも言えます。

つまり、ディープ産駒として非常に例外的な「母非Flambette」の構成を取る馬なのです。これはサトノダイヤモンドと同じですが、その上でRaise a Nativeを引かないパターンは本当に本当に珍しい。

ただし、ディープインパクトという枠を外せばその限りではありません。サンデーからしかFlambetteを引かず、Raise a Nativeを全く引かない名馬にはジャスタウェイがあります。

1800m近辺を驚きの晩成と共に荒らしたジャスタウェイとは簡単な比較が出来ませんが、Flambette的なパワーを好む猪熊オーナーが「4分の1サンデー・4分の3非Flambette」を所有したことに多少の含蓄があります。

「一貫した傾向を持つオーナーが、その傾向に反したとき、誰もの想像を裏切る大仕事をする馬が出る。」ということですな。ただ、角居先生らしい配合馬ですね。

 

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