昨季のPOGは確かに低調であったわけです。
全8枠・社台グループ4枠・賞金加算5着までというルール。3月11日現在で本賞金1億弱です。このくらいの額なら昨年のステラヴェローチェ・ダノンザキッド・サトノレイナスがそれぞれ稼いでいるわけですね。(全てエルコンさんの指名馬)
しかし私個人としては「8頭中5頭が勝ち上がったぞ」と喜びたいんですね。昨年はヨーホーレイク・ドゥラモンド・タイセイドリーマーしか勝ち上がれませんでしたから。今年は下位指名馬が素質を示してくれたことがすごく嬉しいです。
レッドアヴァンティは残念でした。アドマイヤラヴィとディーンズリスターも残念と言えば残念ですが、結果は私の失敗だったと言うべきですか。エルコンさんの危惧が全部あたっていたわけでして・・・。
なのでレッドアヴァンティの残念と、1位指名ディーンズリスターと2位指名アドマイヤラヴィの残念は違います。これは努力不足というか、脳死で突っ込んだ感があって、精査を怠っていた。
ノーザンの素質馬だからー。POG書籍で押されてるからー。私の考えできちんと良さを感じられなかった1位と2位だったかなぁ・・・と。
かといって・・・その精査を他の馬にしていたかと言えば・・・?比較すれば「していた」と分類されるでしょうけれど、運に助けられたところは多々あるかな。
うーん、分からない血統ほど燃えますからね。アドマイヤミヤビやラヴズオンリーミーなんて既に掘り下げている血統なんで、POGの段階で燃えることがなかった。ディーンズリスターやアドマイヤラヴィの血統表として掘り下げることがなかった・・・。
やっぱり1位や2位の指名が一番むずかしいんじゃないかな。既に掘り下げている血統を相手にすることが多いわけで、そうなると上の活躍した兄や姉の影がちらつくんですよねぇ・・・。
シャフリヤールはマジで無理ですね。アルアインと全くの別物なのにダービー獲っちゃうだなんて。どれだけ掘り下げれば「これもドバイマジェスティの持つ一つの正解」なんて言えるのやら・・・。
ただ・・・そう、His Majestyとして考えると、シャフリヤールもアルアインも正解なんですよ。マッスルに皐月賞を突き抜けるのも、靭やかにダービーを差し切るのも、His Majestyには出来ることだと思います。多分、これは、Graustarkにできないこと。
アルアインってあんまりHyperionじゃなくて、実際問題として、皐月賞はHyperion的な表現で勝てる舞台とは言えません。シャフリヤールもアルアインも根底にあるのはHyperionじゃないのですね。はい。
したらそれは何であるかというと、Ribotでしょう。Graustarkと比較して、His Majestyの方がRibotの後継者然としています。
Ribotの後継者でなくてはデインヒルの配合は成立しないと思うのですよ。つまるところ、シャフリヤールというのはフェノーメノの方向で正解となった表現で、それが許されるのがHis Majestyであって、許されないのがGraustarkなのだと。
・・・ともすれば、私の抱いたディーンズリスターへの考えは間違っているのかもしれない。あれは果たしてMiesqueとして、Gurastarkとして、Flower Bowlとして成功する姿であっただろうか。頓挫以前の問題だったのかもしれない。
[fin]