砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2022年高松宮記念回顧

45分出走だと思っていたので、38分ごろに予想を書き終えたのですが、実際は40分出走でギリギリ投票が間に合いませんでした。おかげで私の1000円は守られました。ありがとう。

波乱の決着でしたが・・・まぁ、悪い意味で想定内かな。

 

ナランフレグは難しい。シンプルに考えたら決め手で一番強いんですけれどもね。

兄貴のインプレスウィナーが左回りの強い馬で、サクラゴスペルを下した朱鷺Sが印象深い。安田記念で5着に突っ込んだサクラゴスペルが断然の1番人気で望んだレースだったんですよね~。

そうか、競馬を始めた13年からもうそんなに経つんですね。都合10年になります。真面目に取り組んで当てた最後の馬券は13年札幌記念ですから・・・。10年か。10年も私は何を・・・。

まぁ、それはさておき、ゴールドアリュール産駒がとうとう芝のG1を制しましたね。マルゼンスキーを持たないんですね。トウカイパラダイス・フーラブライド・タケミカヅチのパターンと違う。

どちらかと言えば、これはシルクフォーチュン。Golden Trailとシャトーゲイが同じですか。まぁ、ここらへんはあとで掘り下げますか。楽しみだ。

何よりもすごいのは、ゴールドアリュールで内を突き切ったことですね。

 

ロータスランドは阪神JFの頃から比べて本当に成長したなぁと。

この2頭のワンツーですから菊花賞的とも言えるかもしれません。Swapsの差し方でした。ロータスランドの場合はアドマイヤリードというかレッツゴードンキ・・・ブラックエンブレムも混ざってるかな。それと忘れちゃいけないメイショウマンボ。

ロータスランドは勝ちたかったレースでしたし、実際にその強さは発揮できたかな。ブラックエンブレムもレッツゴードンキも岩田康誠騎手を鞍上にG1を勝った馬で、岩田望来騎手もそれに近い形で持ってきました。

スマートな形で内から外へ切り替えて差し込んだのですが、内にこだわり続けた丸田恭介ナランフレグに屈しました。これは、まぁ、仕方ない。というかキルロードが想定外の伸び脚を見せなかったら詰まってましたからね。運が良かったのはナランフレグばかりじゃありません。

 

その点でメイケイエールは強かったと思いますが、真っ向勝負のキルロードを交わせなかったのですからノーチャンス。

キルロードはねぇ・・・前が完全に潰れた信越Sの9着をもっと評価すべきでしたか。残り200mまでトップ集団を維持した先行馬は彼だけです。

短距離×短距離(母父も母も短距離)の配合でスプリントG1に通用することは難しいと思ったんですよね。だから配合もさほど見てません。本当に予想外。

鼻血が出るほどの名家に産まれたボンボンで、母キルシュワッサーは相手がハーツクライだろうがドゥラメンテだろうが、なんでも短距離に出す強力な遺伝を持ちます。

その遺伝を古馬になってから発揮させたのがキルロードで、芝中距離なんかを使いながらも初勝利はダート1600m。玉を取って芝1200mへ挑むと連勝。その年の内に3勝目を挙げてオープン入りとなりました。

オープンに上がった2021年は半年以上の休養(頓挫?)を挟んでリステッドとオープンに挑戦。これを連勝で飾る。その後は信越SとオーシャンSを連敗。

印象が悪かったのはオーシャンS。前の2頭が1着と3着で、前にいたデトロイトテソーロを交わせずの6着。正統派のスプリント戦になっただけに、格付けが済んだ感じはしますね。

しかし本番ではその勝ち馬ジャンダルムを楽な手応えで交わして3着まで粘り込みました。レシステンシアと真っ向勝負のジャンダルムが厳しくなるのは自然な話ですが・・・。

右回りが苦手なのかな。左回りだと逃げているけれど、右回りでは逃げるところまで行っていません。ダート時代もコースが広くて左回りの東京を選択することが多い。

右回りが苦手というよりかは、コーナーリング自体が得意じゃないのかも。中山や福島なんかの右回りで逃げないのは内ラチ沿いを走りたくないからか?

こういう考察を事前にしていれば、悩むくらいは出来たのかもしらんですね~。

 

あとは雑に人気馬を。

レシステンシアは外に蓋をされそうになったし、実際にそれを想定してプランニングしているでしょう。外の馬を凌ぐのは当然として、可能ならば内から、それが駄目なら大外から逃げ馬を迎えたかったか。

メイケイエールが外から来れば良し、意外な馬が来ても良し、けれど何も来なかった。あとは的にされて厳しくなりましたね。王者の走りでしたが・・・彼女にピュアスプリンターの走りを期待するのは酷でしょう。

しかしそれはグランアレグリアにだって難しいことで、チャンピオンの資格を奪われるような内容ではないでしょう。素晴らしい走りだったと思いますし、陣営の判断も素晴らしいものだったと思います。

 

メイケイエールは仕方ない。このような結果となることも織り込み済みの競馬でした。

可能ならばどこかに収納したかったのでしょうが、それを目的としたポジショニングは完全敗北の図です。外を回り続けて内を回り続けた馬に負けてしまうのは、この馬の特性からして仕方がありません。矜持を保つ敗北。

これはこれで面白いレースでしたが、メイケイエールとレシステンシアの枠は逆で良かった。ジャンダルムを壁にしたメイケイエールと、外から締め上げるレシステンシア。これなら好勝負であったはず。

JRAからしても確たる逃げ馬がいればそれで良かったと思います。それがいなかったので、どちらかに逃げを担ってもらうしかなかった。そういう枠でもあるかな。

 

グレナディアガーズは流石に無理。一発で順応できるくらいの力があるならば、マイルCSの内容はもっと良いものであったかと。

Frankel産駒ですから、一つずつこうして課題をこなしていくのが大切なのでしょう。フレッシュなうちにたくさんの学びを与えたいというレース選択だと思います。

次、次、次ですね。七転び八起きです。鞍上もリセットして色々模索する時期では?(川田騎手の不在を狙うかのようなローテ)

 

サリオスは迷走中。本当にこの馬はつかめませんなぁ。

姉のサラキアもガツンっと波に乗ったのは5歳の夏ですから、サリオスも今年のどこかでそうなるんじゃないかと思います。G1タイトルこそつかめなかった姉ですが、ラスト2戦はラッキーライラックやクロノジェネシスとがっぷり四つで組みました。

もう既に5歳ですが12戦を走っただけ。まだまだ伸びしろはあるんじゃないかと思います。

 

トゥラヴェスーラはここがベストの舞台ですが、今年も4着。今年こそ、と思わせる臨戦でしたが、ここは伏兵に敗れました。

21年は地力で劣り、22年はハマり方に劣る。ドリームジャーニー×アドマイヤコジーン×Woodmanですから、まだ見せ場はあるような。

私が勝手に「ベストの舞台」と見ているだけであって、馬の底なんてしれませんし、表面をなぞって勝手な妄想するんが精一杯。ファンの妄想を全力で裏切ろうとするのがサラブレッドですから、本当に気をつけなくてはなりません。

そうやって期待してたらやっぱり走らないという裏切りも見せてくるのが悩みどころ。分かった気になっている馬こそ、よく考えなくてはなりませんね。

 

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