砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2023年スプリンターズS予想

ちょっぱやで終わらせたい

 

ナムラクレア

中山1200mを差すには母サンクイーンⅡのStorm Cat×Kris S.がネック。図太い差し味はストロングポイントに数えられるが、機動力に劣る部分がある。配合の点ではLady Jurorのアウトブリードに魅力があるにせよ、スプリンターズSで本領発揮となるかは。

 

テイエムスパーダ

ほぼほぼ純北米仕様のAlydar機動のHalo×Storm Cat。日本に馴染み深い血統で構成されているわりには、コンセプトが北米に統一されていて格好良い。非サンデーだが父レッドスパーダは母系にWise ExchangeというPromised Land直仔血統を引く。それほどスプリンター然とした配合でもないから、ワンチャンスがあるとしたら前走と同じパターン。しかしスプリンターズSでスローの逃げ切りは難しく、内枠では差しにも構えられない。前で受けてどこまでやれるか。

 

ピクシーナイト

母ピクシーホロウの累代はおおよそ短距離志向。モーリス産駒ということで5歳秋にピークが過ぎているという考えはしないのだが、スプリンターとしての旬は過ぎたのではないか。少なくとも先行する機敏さは失われているから、持ち味を活かすことが難しくなっている。

 

ナランフレグ

純度100%のHyperion追い込みはシルクレーシング的。いささかFlower Bowlがドイツ的に香って来る馬齢となり、一線級スプリンターとしてはスピード不足ではないか。パフォーマンスが大きく落ちているとは思わないがAureoleとRobertoだからレースに嵌め込むのが難しいのだろう。厳しい内枠をもらってしまったから雨が降ってもチャンスは。

 

ウインマーベル

本質的にはショウナンパンドラに近いスプリンターで、靭やかだが機敏に動けるステゴ気質。Prince John的な部分がオンとなっているから内回りを差して外回りを先行するリズムは適切。ここも差しだろう。取り回しのしやすさは気性の素直さの現れでもあり、それが純正ゴールデンサッシュとの差でもある。純正が差していたら昨年に戴冠していただろう。

 

ママコチャ

ソダシの全妹。名マイラーの全姉に対してこちらは短距離志向で、大物感もやや劣る。配合としては短距離なら正解となる父中距離×母中距離で、次次世代で中距離~中長距離の大物を輩出するかどうか、というところ。競争馬としてはマイラーであるソダシが正しいと思うし、スプリントを戦うにはスピードの在り処が不明瞭。あと一つ前で競馬ができればスプリントG3を勝てると思うが、それが難しい配合といえる。素質一つで乗り越えられる壁ではある。

 

オールアットワンス

Turn-toとNashuaで突貫する短距離馬。スーヴェニアギフト一家の中で一番良く出来た配合だと思うが、内回りより外回りで、秋より冬、春より夏、という感じがする。

 

時間切れです。

 

配合ならマッドクールが好きなのですが、母母Irresistible Jewelが締まりのないデインヒル×サドラーでして。こういうNorthern Dancer3×3は結構遺伝力が高めですから、ちょっと中距離~中長距離の雰囲気は残りそうです。

この相手関係ならミッキーアイル2騎が悲願の勝利となっても良いんですが、ナムラクレアとメイケイエールがその格を持ち続けているかというのは、ちょっと血統マニアは懐疑的ですねぇ。

種牡馬ミッキーアイルはHyperionとLady Jurorの権化なので、競争馬としてのピークは長くても一線級のスプリンターとしてはそうじゃないでしょう。父モーリスのピクシーナイトと同じことが言えるわけですが、モーリスは仏血統を頼りに差す手があるので一概には。(そのためピクシーナイトの差しは一考の余地がある)

アグリを買っても悪くないんですが、ちょっと柔いんですよ。サンデーが一切関わらないのに、サンデーのニュアンスが感じられるくらいに柔いです。サンデーというかキンカメですかねぇ・・・。キンカメサンデーのスプリンターって感じ。G1で買うのはちょっと。

 

 

◎モズメイメイ

◯アグリ

△ウインマーベル

 

一番エグいスピード馬はディープ直系牝馬にして「4分の3Wild Risk・4分の1トキオリアリティー」の逃げ先行であるモズメイメイでしょう。

母父Frankelなんてのはスピードの担保としてどうしようもないんで、それのスプリンターなんて褒めようと思いません。しかしこの配合ばかりはちょっと別でして、Storm Cat≒IcecapadeからのSpeak John≒Stage door Johnny≒Terlinguaが本当にきれい。ディープ×Frankel×Storm Catをここまで仕上げたらG1の壁を一発で破っても不思議はありませんね。

 

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