砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

2024-2025年POG指名馬一覧及び総括

ようやく今季のドラフトリストが書き終えました。興味あれば下記リンクよりどうぞ。

 

yotablood.hatenablog.com

 

6月初頭にドラフト自体は終わっています。ドラフト結果は下記の通りです。

 

 1位 エンダードラゴン(母ダストアンドダイヤモンズ)

 2位 ビリングス(母トレジャーステイト)

 3位 ウインベアトリス(母ウインシャトレーヌ)

 4位 キングスコール(母レインオンザデューン)

 5位 アロンディ(母パドゥヴァルス)

 6位 アークシャルダーム(母カルティカ)

 7位 クァンタムウェーブ(母クァンタムミス)

 8位 サンディエゴ(母ファイネストシティ)

 9位 ノイエムジーク(母ターフェルムジーク)

10位 ニシノエンデヴァー(母スピンク)

 

1位被りがエリキング(母ヤングスター)で、2位被りがラヴァブル(母エピックラヴ)です。代わりに指名されたのがサンディエゴとアークシャルダームですね。

 

ここからは総括となりますが、正直というか、毎年のことですが、社台枠の牡馬選びがすごく大変でした。それだけに迷走した感じのある指名で、キズナ枠かつ社台枠からサンディエゴというチョイスは、かなり変な話です。

時間がありませんでした。迷走の果てに思い切った決断が出来たのか・・・迷走したまんまだったんじゃないか、とは思います。実際にドラフトリストのコメント記入は9月9日までかかりました。(後回しにしていたとはいえ)

かといってリストから改めて別の馬を挙げるにしても、ちょっと思いつきませんね。ベストは尽くしたのでしょう。

 

それを踏まえて、指名した理由を書いておきます。

 

1位エンダードラゴンは・・・試みが面白かったから。リアルスティールとダストアンドダイヤモンズでキズナっぽいの作ろうとするんだなぁって。キズナと同じ馬体は手に入りませんが、基本理念的なものはキズナですね。

 

2位ビリングスは・・・半兄のピースオブエイトが父母相似配合の活躍馬だから。母の素性が良いことは分かったし、母の伝えるものに確信を持てました。父が競走実績通りに差しに構える我慢強さを伝えてくれれば、ルメール騎手を鞍上にヨーロピアン・シルバーステートが躍動するはず。

 

3位ウインベアトリスは・・・昨年のランズエッジ攻勢の残滓として。そしてブローザホーンの後追い的な配合に思えたから。こういうのは牧場が何かしら確信を以てチャレンジするものだと考えますし、何か学べるものがあるんではないかなぁと。

 

4位キングスコールは・・・レヴァンジルのリベンジとして秀逸だったからってのが一つ。もう一つがステレンボッシュとの比較のためですね。「中長距離累代より中距離累代の方が晩成しやすい」という。「中距離累代より中長距離累代のほうが、未完成の状態でアドバンテージを握りやすい」と言った方が正確ですね。馬体の成長そのものはどっちが優位なのかわかりません。

 

5位アロンディは・・・母サンデー4×3・サドラー4×4のハービンジャー産駒でいい塩梅の表現してそうな馬を血統マニアがPOG指名しない理由ある?という、すごくシンプルな話ですね。「サンデーの薄め液」がどれほど素晴らしいのかを示して欲しい、ダービー勝って欲しいって思うこと、全然不思議じゃありませんよ。血統ファンの希望です。

 

6位アークシャルダームは・・・後々になって良い配合してるなって思いまして。ラヴァブルを押しのける理由がなくて困っていたんですが、ラヴァブルが2位指名被りで牝馬枠が空くことに。個人的には嬉しい誤算でした。

 

7位クァンタムウェーブは・・・「ナダル産駒を指名したかったから」「どうせならシンプルな4分の1非Northern Dancerにしよう」ってな感じですね。ホントにそれしかないんですよね。新馬戦の勝ち方が鮮烈でびっくりしました。

 

8位サンディエゴは・・・昨年から狙っていた配合ですので。枠の拡大に伴ってダノンウィルヘルムを指名するに至りましたが、本当の狙いはその翌年、サンディエゴだったのです。これはこれで良い表現だと思いますが、エリキングあたりと比べますと王道の表現とは言いづらく。良い比較対象となれるような活躍が出来るといいですね。

 

9位ノイエムジークは・・・趣味全開。Hyperionと仏血統でぶった切るという仕組みはタマモクロス的。それがいい塩梅にオンとなれば、NHKマイルC3着くらいまで差し込めると思います。

 

10位ニシノエンデヴァーは・・・父ミスターメロディの歪みを引き継ぐようなシーズインクルーデッドの一族。早めに動けるとは思いますが、9月9日の段階でデビューしていない短距離馬をPOGでどこまで信用すべきか。ファルコンSに出られるといいですね。

 

最後に・・・やりたいことはやれたドラフトだったなぁと思います。

なにかの間違いでエリキングを指名できたら良かったんですが、こればかりは仕方がありません。キングスコールがこれ以上の頓挫なく走れたらダービーで会えるはずですから、それでよし。

またダービーで人気する馬が指名できていたらいいですよね。ソールオリエンスが23年のダービー1番人気で、24年はレガレイラが2番人気。指名したかった馬がそうなってくれても全く問題はありません。エリキング頑張れ!

あと、すごくさりげないんですが、ビリングスとサンディエゴは同じLady Be Goodの牝系です。そこにディープインパクト直仔種牡馬が配合されているのも同じ。それにダンシングブレーヴの血筋もかなーり重要視しています。

レガレイラやソールオリエンスを見る限り、勝ち切る差しを打つならLyphardにプラスアルファがなくちゃいけないみたいなんですね。鬼脚を繰り出すなら足りるけれど、ダービーを勝ちきるLyphardには足りない。

Lady Be Goodやダンシングブレーヴの母系、そこに何かがあると思うのです。中団から脚を繰り出せなくちゃいけない。

 

 

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