砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

中山2200mとの親和性 アルゼンチン共和国杯データ

中山2200mというか・・・七夕賞というか。


中山2200mで圧倒的なパフォーマンスを見せた馬がヴェルデグリーン

彼が秋天で刻んだラップは異常すぎるくらいです。

13.9-12.2-11.7-11.5-11.3-11.3-11.5-11.5-11.9-12.5 1:59.3

向こう正面から4角過ぎまでをロングロングでスパートをかけております。

過去の名馬でもこのペースを刻んでから3Fの上がりを使うことは難しくありますから「騎手がヘタクソ」という論調がとっても正しい。

秋天予想でうるさく書いたようにヒットザターゲットフラガラッハヴェルデグリーンの持続力、粘り強さは秀逸。

ヒットザターゲット京都大賞典であれだけ力強く差し込めるのはこの粘り強さが根っこにあるからでしょう。

ここから考えられることは一つ。中山2200mのラップです。どれだけ過酷なラップを刻むのか、ということです。

中山2200mは下りながら外から突っ込んで外捲り・・・というのが非常に有効。

ヴェルデグリーンは10番手あたりから突っ込んで来ますから1000m近いロングスパートになりましょう。

それでなお終い1Fを12秒ソコソコに留めてしまう。そういった競馬ですね。

その中山2200mがアルゼンチン共和国杯。非常に似た展開なのじゃないかね?

テンから流れて一気に停滞。そこからロンスパ戦。似ている・・・!

そしてこれを突き詰めると「1番人気が最も信用出来ない」と評判だった七夕賞にも通ずるっ!

マイネルラクリマによって伝統は崩れた)

アスカクリチャンが昨年は勝利。古くはミヤビランベリなども勝利しているぜ。

しかしこういったペースを刻むのが中山2200mだけか、というとまた違うわけで。

場合によっては京都大賞典日経新春杯もアリだ。あと中山2500mも。

そしてローカルは福島2000mにとどまらず札幌なども悪くないわけです。函館はちょいと微妙。

つまりロンスパ傾向の強いローカル。あるいは外回りを好走してきた馬を狙い撃つわけですよ。

ただ問題がある。今年もそうなるかは分からない。

単純な決め手勝負になったら目も当てられないからね。今年の新潟オールカマーがそうだった。

(それでもクリールカイザーがなんとかロンスパで突っ込んできたけど)

例えばルルーシュの年なんかは決め手勝負ですよね。

あとレニングラードの年も・・・。

少なっ!ここ十年でこんだけかよ。

ラスト1Fが12秒に落ちない年は非常に多いんですが

その場合は決め手がさっぱり必要とされない、まさに中山2200m的な展開になった場合です。

切れが必要とされずに11秒後半でダラダラと差しつ差されつされる府中の直線になりますな。

だから一部の京都外回り巧者が有効なのです。

中長距離以上の京都外回りは今年の京都大賞典菊花賞を見ても切れ味をあまり必要としないのです。

ダラダラと粘り脚で11秒を刻み続けても良いのです。なんていうことっ!

その中で困るのはホッコーブレーヴでしょう。

こいつ切れるからね。しかも春天で切れて見せたからね。

日経賞も切れて見せた結果と言えなくもないし。

こいつが勝ち切ったら「あぁ、決めて勝負になったんだなぁ」と思うしかないでしょう。

でもマーベラスサンデーはズバッと切れるわけじゃなくて、11秒前半くらいでほんのちょっと切れる程度。

どっちかと言えばスマートギアなどに見られるロンスパ馬が出やすい。

個人的にはホッコーブレーヴは消したいですね。馬場的にも軽く切れる馬は消したい。

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