砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

金鯱賞予想 ダークシャドウのまとめ

強いのか、弱いのか。
エプソムカップでも函館記念でも来ると予想していたのだよ。 ちなみに秋天でもね! ジャパンカップに出走していれば走ったかもしれないね。 エピファネイアと同じ位置からヨーイドンしたら3着4着くらいに絡めていたと思う。 4歳のときくらいのパフォーマンスがあればエピと同じくらい突き抜けたかもしれないなぁ・・・。 あの頃君は強かった、と。 今では7歳のおっさんだし、全盛期とは程遠い。 だけどもうちっと展開が違ったらやりようはあると思うんだよね・・・。 まず毎日王冠を振り返ってみましょう。 ペースは12.9-11.0-11.5-11.7-12.0-11.8-11.2-11.3-11.8。35.4-34.3の後傾ペース。
1着エアソミュール6-9-8瞬発型差し先行1:45.2
2着サンレイレーザー1-1-1ジリ脚系先行同上
3着スピルバーグ11-11-10超一流ジワジワロンスパ+0.1
4着ディサイファ4-5-5半端者先行同上
5着グランデッツァ3-3-3外回り特化持続先行+0.3
6着ロゴタイプ6-6-7中山専用最強ジリ瞬発+0.4
7着ロサギガンティア14-14-14ロンスパ瞬発同上
8着ミッキードリーム4-4-4トップクラスのジリ脚保有同上
9着ペルーサ11-11-10見る影もない最強瞬発+0.5
10着ダイワファルコン6-7-6じんわり差し先行同上
11着ウインマーレライ2-2-2小回り向き先行+0.6
12着ダークシャドウ9-7-8老年ジリ脚同上
13着ワールドエース11-11-13ハイペリオン系ディープ(最強)同上
14着ダイワマッジョーレ9-10-10ダイワメジャーの亜流瞬発同上
15着ダノンヨーヨー15-15-15ジリ脚追い込み+0.9
ハイペースだったようにも思えますが馬場が速かったこともあって後傾ペースです。 つまりは前残り傾向であって大きく崩れたのはウインマーレライのみ。 中団真ん中以前までが勝ち負けラインで、ジリ脚馬は逃げたサンレイレーザーだけ。 他は好位瞬発的な競馬で来ていて、勝ち馬のエアソミュールがその代表格だ。 似た位置から弾けたのはディサイファロゴタイプダイワファルコンだが・・・ これらは東京でガツンと弾けるのは想像し難い。やはり馬場が荒れてこそ。 これらの馬にダークシャドウワールドエースなどのジリ脚系が劣るとは思えない。 結局は位置取りの差である、と。 追い込みを成功させたのはスピルバーグロサギガンティアスピルバーグはスロー秋天をカンパニーやルーラーシップくらいのパフォーマンスで追い込んできたし、 消耗戦となったジャパンカップも121-11.6-11.7-11.5-11.5-11.8で3着をもぎ取った。(mahmoud様のブログより) ロサギガンティアNHKマイルCをびっくりするような脚で突っ込んた馬であるし、 4着で不発気味だった富士ステークスも35.6-23.8-33.8という後傾ペースで前受け・・・ それなら前残りで勝たなきゃ駄目じゃん、という話ではあるんですがラップをまぁ見てください。 12.6-11.3-11.7-12.0-11.8-10.9-11.2-11.7です。11.7秒を刻むのは消耗戦的になった証か。 このラップの問題点は1000-1200m間の10.9秒で、3角~4角間がめちゃくちゃ速いわけです。 これはダノンシャークがまくり上げたことが原因で、その結果としてシャークは沈没。 (ダノンシャークはきちんと終いを収めるタイプですから消耗戦になるとイマイチ。  着差がコンマ3秒の7着であるから本番で割り引きする必要はありませんでした。  それでも本番で本命にしなかったのはマイルCSがガチンコマイルになりづらいレースであって、  緩み含みの千八的な展開となればトーセンラーグランデッツァレッドアリオンを重視したくなった。  それにダノンシャークは外枠だったし。でも岩田だったから完璧には消さなかったよ・・・) だからその10.9秒区間と無縁だった中団以後の馬が台頭したわけです。 彼らはマイペースに追い込んできただけ。レッドアリオンなんかが最たるものでしょう。 勝手に前がアホな崩れ方をした虚しいレースではないかな。珍しくも福永祐一が早仕掛けに走って憤死した。 そういった流れに乗りながらもダノンシャークに先着したのは2頭。 ロサギガンティアとミトラです。ミトラは福島記念を勝ったよねぇ・・・。 奇しくも福永シャークのアホ死は持続戦巧者を二頭も見出した、と。 持続戦でも粘り脚を見せられるのがスピルバーグロサギガンティアです。 そういった差し馬でなければ毎日王冠は差し追い込み出来なかった。 つまり・・・ ・中団以前までがチャンスゾーン。後傾ペースの前残りが基本理念。 ・特に好位瞬発が持ち味の馬が好成績で、ジリっとした先行馬はそこそこに留まった。 ・後方から追い込むには持続戦巧者でなければならない ということでありました。 だからこそ後方のジリ脚馬は度外視しなければならないのだ。 ジリ脚ジリ脚言っていますが・・・根拠も一応。 まずは中山記念。悪馬場で開催されたこのレースを大外まくりに突っ込んで11着。 勝ち馬のジャスタウェイから1秒3の遅れで入線。2着のアルキメデスからがコンマ7秒差。 しかし上がり3Fは36秒7で、トップ上がりからはコンマ1秒差。 トップ上がりを記録した馬の位置取りが・・・ ユールシンギング 15-15-13-15 サダムパテック 13-13-13-11 ジャスタウェイ 3-4-4-3 対してダークシャドウは14-14-15-11 少なくともサダムパテック程度にはまくっているし、脚も同程度使っている。 けれどパテックはコンマ4秒遅れの7着。 結局は内外の差。ダークシャドウは行き場がなかったため・・・ というよりも内田のある意味積極的な騎乗によって大外まくりの大外差しを敢行したのです。 このまくりが果たしてどこまで功を奏して、どこまでロスを生じさせたのかは分かりません。 けれども中山の大外をまくって勝ち負けまで差せたのはゴールドシップウインバリアシオンワールドエースなど。 ちょいとグレードダウンすればヴェルデグリーンとか。あとフラガラッハとか。 目に見えたロスがある。けれども大外まくり大外差しの大戦術によって上がりは使った。 これはジリ脚の証明でしょう。例えの馬たちはみなジリ脚っぽい奴らですよ。 だから後傾ペースの上がり勝負となった秋天毎日王冠は度外視すべきである。 この馬の本領発揮は前崩れからの好位差しだ。 中団以後に大チャンス到来ヒャッホーイ!って流れでも8番手くらいからジリジリジリジリしちゃうのがダークシャドウですね。 だから小回りローカルも良いし、馬場の悪いエプソムカップも。 ジャパンカップ云々はそういうことですねぇ。ペースが速い展開で馬場が悪かった。 上手に競馬をしてアンコイルドの位置からじっくりと構えていればジェンティに先着する位は出来たと思う。 さて、問題の金鯱賞ではどうなのか、と。 函館の洋芝でも伸びるからパワーに関しての問題はゼロでしょう。 ロンスパ戦になる近年の傾向を思えばジリ脚は活きそうではあります。 毎日王冠で33.9秒の上がりを使っているから最低限の瞬発力はあるし。 内枠に入ればやっぱりチャンスはあるのではないかな。 しかも鞍上はライアン・ムーアとか。おいおい。 だけど難しいんだわなぁ。 消耗戦になりすぎればウインバリアシオンがかっ飛んでくる。 2F瞬発になってしまうとエアソミュールがきっちり勝ち切る。 トウパラがいるから消耗戦気味にシフトするとは思うんだ。 これがまた枠次第で消耗戦の形が変わってくる。 そこらへんはまた別の機会に書くとして・・・。 とまれ、ダークシャドウの勝ち負けは難しいものの掲示板をうろちょろすることは十分可能でしょう。 こういった馬で複勝馬券を狙うのもありなんですが・・・。 ジャパンカップで学びました。 「勝ち負けまで行けると思える馬でこそ複勝は買うべきなのだ」と。 そして・・・ 「それが二頭いたとき。それはワイド一本でいいのだ」と。 サトノシュレンをエピファネイアがつっつき回す展開を読めていたならばスピル-ジャスタのワイド一本で良かった。 (さすがにエピファネイア京都大賞典タマモベストプレイポジにいるとは思わない) それを考えた時にワイドの真髄を見たね。馬単でもなく馬連でもなく。一本勝負ならワイドなのだ、と。 俺は基本として一点買いです。それも3連単一点500円。 でも「1着と3着はわかるけど2着が分からない」とか意味不明な状態に陥ることが度々あって、 それでワイドを買おうか迷うことがなんどかありました。 ちなみにそういう時に限って3着想定馬が展開ドンピシャリで勝っちゃったりする。1着想定が4着な。 つまり「Aが勝つパターンだとBは3着までがせいぜいであろう」という予想をしているのだ。 現実では「Bが勝つパターンとなってAがやっぱり3着まで」となるわけです。 しかし「1着の2着はわかる」という状態は「二頭とも勝ち負けする」という意味になる。 この状態はパターン・・・展開がきちんとハマってくれれば当たるわけです。馬券の買い方ってのはこれが正しいはずだ。 もちろん3着までわかれば3連単一本です。 だけど大抵は「絶対にこいつが3着!」というレースはないんだよねぇ・・・。 3着だな、と思う馬は大抵「複勝圏に届く可能性があってオッズが美味い馬」になるから。 そこら辺は欲望のままに、です。 マーティンボロとかそんな感じだったなぁ。 ・中日新聞杯マーティンボロ面白いんじゃね?3着くらい来るかもw」→1着 ・小倉記念 「雨じゃダメだわー。ノブレス面白いかも。ナルト強いかも」→2着 ・新潟記念 「長い直線じゃ厳しいって。掲示板までじゃないの」→1着 「こ、このアホタレがっ!」と殴りたくなる馬ナンバーワン。 金鯱賞に出てきたら面白かったのになぁ。 ・ ・ ・ この場合の面白いはなに対するものなんだろう。 上のことを承知で悩み苦しむ面白さなのか? それは悦びではないだろうか。 [修正] サンレイレーザーはジリ脚ではあるんですが切れる方面でも悪くない。 戦歴を見てみると道悪巧者の空気はあるんですがこれは力っぽいというよりも・・・ なんて言えばいいのかな。粘りとか持続的というか。そっちの方面なんですよね。 だからレコードペースとかであれば面白いくらい伸びるタイプで、 光速馬場だとかはこの粘り&持続力がびっくりするほど有効だったりします。 マイラーズCワールドエースが伸び続けた様に。 それを思えば田辺&サンレイレーザーは毎日王冠で買えた馬だったわけですよ。 コパノリッキーメイショウナルトのイメージを田辺に抱いていれば、ですが。 あぁ、マイルCSは厳しかったですね。やっぱり千八あたりが良いのでしょう。 過去の戦歴を見てもガチンコマイルなラップになるとイマイチで、 マイルの最速時計は13年のマイラーズカップで記録した1分32秒7ですからマイル馬とはお世辞にも言えませんねぇ・・・。 狙うべきはやはり千八。 けれど・・・例えば今年のオールカマーならそこそこ走ったと思うし、 カレブラが引っ張るレースならどこでも好走できると思います。ヴィルシーナでも可。 この二頭に共通するのは ・気性の易しさ ・千八ベスト  です。 ハナを切れば自身が得意とする千八的な展開へレースを揺れ動かしますから 自然と千八あたりを得意とする馬が爆走してくるのです。 しかも気性的な逃げではないからハナを奪われても気にしないでペースを刻める。 [fin]