砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

AJCC予想 中山をストライドでまくれるのか

もう京都牝馬が悔しくて・・・!


「人気はみんな1200m~1400mか内回り馬じゃん・・・」

「それなら外回りに実績のあるパワースポットやゴールデンナンバーが差しきれんじゃねぇの?」

「ゴルナンがこの人気はあまりにも美味すぎるなぁ・・・。馬券買っちゃえ。」

「そうだ。モチジュン先生の予想も見ておかなきゃ」

ケイアイエレガント・・・。石橋先生も推してたっけ。」

「キンカメ×A.P. IndyでSir Gayloadクロス・・・。やっぱりモチジュン先生は最高だぜ!」

「よし、ゴールデンナンバーとケイアイエレガント・・・あとやっぱりキャトルフィーユで買っておこう」

「パワースポット来ちゃった・・・orz」

「しかもこれは三連複で40万馬券。200万に手が届きそうだったのか・・・。惜しい。惜しいぃっ!」

という経緯があって。

「もうやってられんぞ!」と酒でも煽りたくなったのは初めてですわ。

競馬を始めて2年。勝負どころで尻込みしちゃうのはギャンブラーの資格なしですねぇ。

いや・・・でもゴルナンとパワスポが本当に来るとは思わなかったんだもん・・・。

ゴルナンなんて外枠だったしさ。フラットな京都馬場をこんな散らばって直線に向いていく展開は想像してなかった。

内回り巧者をあんなに外に振って走らせるとかアホじゃないですか。みんなアホばっかりですよ。

あるいは・・・牝馬って京都外回りでロンスパ戦になると踏ん張りきれないのかな?

そこら辺を読めていればちょっと違ったのかもしれないな。

では気を取り直してAJCCの方を。

ここに来て浮上したのが「今年の中山はやっぱり馬場が良いぞ」って話です。

と言っても去年に比べれば。去年は鬼のような悪さだったからなぁ。

例年の傾向を言えばやっぱり中山らしい好位差しがベストだ。

だがロンスパからそれをやれる馬がどれだけいるのか・・・?

それこそジェンティルドンナの様な適性が必要だ。

彼女は12.0-12.0-11.7-11.1-12.0くらいを刻める馬だから・・・。

マイネルフロストは確かにイン差しの名手だが持続力がとてもG1級とは言えなくて、

中山はいいかもしれないが外回りの持続戦ではちょいと不利が否めない。

それならマイネルディーンの方が面白そう。

これはマイネル軍団らしい「配合論<出たもの勝負」みたいなところが多分にあって、

ダンス産駒らしくもなくHornbeamクロスらしくもない。それはまるで良配合のステゴ産駒である。

ダンスインザダーク×ノーザンテーストは微妙にニックスの関係にあって、

ツルマルボーイは母父サッカーボーイだし、ファストタテヤマは母母がサクラハゴロモアンバーシャダイらの全きょうだい。

他にはフォゲッタブルなどのエアグルーヴの息子がいるし、エヴリウィスパーの息子にはダークメッセージが。

・・・単純に名繁殖から走る馬が出ているだけの様な気もするorz

しかし・・・マイネルディーンみたいな走りをするダンス産駒はいないんだよなぁ。

ツルマルボーイステイゴールドみたいな緩慢さが丸出しの惜敗馬だ。これでよくもまぁ安田記念を追い込みきったもんだ・・・。

ナスルーラ増し増しなんだけどLady Josephine=Sun Starの継続クロスなのが原因かな?

ファストタテヤマは・・・あれ。これはBull Leaの継続&継続じゃないですか。

結果的にダンスインザダークニジンスキーが表に出たようなダラダラとした走りです。

中長距離~長距離でまくって突っ込む形を外回りでも小回りでもやってのけるのは面白い。

ダンスインザダークの最高傑作と言えばやはりデルタブルース

ウイニングポストでは時おりディープを有馬記念で倒してしまうこともあります。

母父Dixieland Bandは最近だとサウンズオブアースレッドリヴェールを出していますね。

デルタブルースの母ディキシースプラッシュはもう・・・「柔らかさとか最低限でいいんですよ」と言わんばかり。

だけどダンスインザダーク全体をほぼ完璧にカバーしていて・・・、

ストライドは伸びるけど極端な柔らかさがないのはダンシングキイで、そのフォームを継続する力はハイペリオン

長距離馬として完全に昇華したダンスインザダークで、世が世ならば嫁には困らなかったのでは。

いかなダンスインザダーク胴長脚長を味方に鋭い脚さばきでストライドを伸ばして勝ってきた。

マイネルディーンもそれに漏れないのだが・・・。

内を突いて伸びるわけじゃない。ちょいと遅れるシーンもある。

だからちょいと外目からまくって勝つようなパターンが多いからニジンスキーだよねぇ。

ジリっぽいのもそこら辺から来てるのでしょう。

ただトニービンがどういう働きをしているのかが謎すぎるんですな。この馬は

ダンスインザダーク×トニービンはニックスでもなんでもないから、

母親単体でどうにか調和してしまわないとただただ邪魔臭いだけです。

それを考えてみた場合・・・。Lady Josephineの刺激剤として役立っている可能性が。

Fair Trialクロスを内包していますし、Hornbeamをクロスするというのはナスルーラのクロスでもありますから、

それってやっぱりLady Josephineをクロスさせるわけで・・・。

牝系の奥を覗いてみればパナスリッパーってのがLady Josephine=Happy Warriorで持ってます。

そしてノーザンテーストとディクタスはMahmoudを経由して重ねられて、トニービンが来て。

そしてノーザンダンサーのクロスとサンデーサイレンス経由のAlmahmoudクロスでまた、と。

ハイペリオンクロスも多めなので上手いこと作用しているなら本馬は内回りの粘着馬ではないか?

ダンスインザダークの固さはHornbeamのクロスで調和する。

そんで・・・多分こいつってダンスインザダーク産駒の成功パターンじゃないのよね。

Key Partherを丸投げしてるもん。プリンスキロをクロスしてない。ほとんどのダンス産駒が通る道を無視してる。

両親の上手く調和できそうなところだけを抜き出してオープン級の馬に出た、という形であると思う。

これが牝馬だったら良い仔を産んだだろうに・・・。

そんなことを言ってるうちに3時半です。

勝負はおそらく「早目先頭」が鍵となりそうで、4角で全部が終わるでしょう。

そこでゴルシが先頭に立っていなければストライドロスが発生しているはずで、中山の直線でそれを挽回するのは難しい。

ゴルシは加速が達者な馬ではないので前が塞がってしまえばどうしようもないし、

岩田が鞍上でこの枠なら出して行って今後の糧にするべきだから敗れる可能性は少なくない。

それならば小回り力あふれるエアソミュールやミトラあたりに面白さを見出す。

あるいは・・・そうだなぁ。クリールカイザーの機動力とかも面白いよね。

だけど外枠が強い展開にはならないだろう。

ダークシャドウが最内を突いて伸びるようなことはなさそうだし・・・

やはり内追走からスルリとまくっていく三浦皇成に期待したい、というのが落とし所であります。

[結果が出て]

1着クリールカイザー

2着ミトラ

3着エアソミュール

4着マイネルフロスト

マイネルディーンが来なかったよ。お前はフロストだよ。

見事に小回り巧者で収まりましたねぇ。馬場チェックって大切だわー。

こうやって馬場をきちんと抑えるだけで馬券が9割型決まる時もあります。気をつけよう。

エアソはCデムが舞わせて来て「これ届くのかい?」と思ったんですがギリギリで届きました。流石の小回り力。

ラップは圧巻の後傾ペースですね。こんな綺麗で豪快なペースは初めて見た。

まさか2200mを最序盤からドスローに落とし込んでくるとは田辺はすごいやつです。

クリールカイザーもこんなことに対応するだけの気性の良さがあるんですねぇ。

テンは12.6秒ですから速めではあるんですがすぐに落として11.7秒です。

登りに差し掛かると一気にスローへ落として13.4-13.2。

そしてそこから下りながら怒涛のハイペース。ヴェルデグリーンですよこれは。

ははぁ。そうか。ヴェルデグリーンのペースで逃げて見せたわけか。

そうですね。これはヴェルデグリーンが刻んだペースとほとんど同じはずです。

「中山2200mはこう走らせるんだ。こう勝つんだ」と言わんばかりの田辺騎乗でした。

[fin]