砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

共同通信杯出走馬のキャラを考える。パート1

なんかこういう遊びにハマってきたぜ。


まずアンビシャス。

ディープ×エルコンという浪漫配合。牡馬の母父エルコンはスタミナを伝えることが多い。

また内回り向きの粘着力も伝える血統で、BMSにおいての代表産駒はアイムユアーズとなるだろう。

その特徴が災いしてかディープとの配合で成功例はない。オープン級すらいない。

まず非サンデーのエルコン肌がそんなに数多くないからね。サンデー肌の逃げ道がエルコンですよ。

ディープ×エルコンの配合はアンビシャスを含めて8頭だけですし。

しかしまぁ・・・そんなに悪くない配合だとは思いますよ。

母父がKingmanbo直系という例で言えばデニムアンドルビーがいますよね。母父キンカメ。

Sadler's Wells持ちの例を言えばトーセンラースピルバーグ兄弟がおりますし。

そうですね。方向性としてはデニムアンドルビーだと思います。

ただ、ラストタイクーンAlzaoのニアリーをもたないので外回り向きには出ないでしょう。

千両賞のレースぶりを見ても小回り向きの脚質で、ここで評価を落としてから本番で狙いたい馬。

ディープインパクトの小回り成分ってのは基本的に加速として使われることが多くて、

ジェンティルドンナスピルバーグがスロー展開の中で鋭く抜け出すのはこれが原因。

アンビシャスはSir Ivorをきっちりと弄ってはいないこともあって小回り的な伸び方をする産駒にでたのでは。

またHalo≒Red Godのニアリーもあって京都内回りも綺麗に抜けだしている。

だから急坂がいいのかはイマイチ分からない。ディープって小回りは苦にしないけど急坂が良くないんだよねぇ。

皐月賞を好位から差し切る様なディープが出たらそいつは化け物ですよ。平坦部分だけでぶっ差すってことですもん。

次、アヴニールマルシェ

母母のキョウエイマーチは父にダンシングブレーヴを持つ超快速牝馬

Alzaoダンシングブレーヴなのでキレはここから持ってこられる。かなり成功率の高い配合だ。

そして母父にはフレンチデピュティで、不足しがちな頑強さを補完するニックス配合となっている。

ただ母父フレンチデピュティでG1級の牡馬は出ていない。

皐月賞までの春先においては優秀な配合形なのだが、外回り競馬になるそれ以降では頑強に過ぎる傾向。

ショウナンパンドラディープインパクト×フレンチデピュティ×ゴールデンサッシュという唯一のG1ウィナーだが

これほどまでに柔らかな配合の牝馬でこそ京都で切れて見せるのだからバランスの難しい配合だろう。

本馬も2歳時には完成度の高いディープっぽい走りをしているから完成は早めだろう。

東スポ杯は追い出しが遅れたことで切れ負けした形なのでやはり一瞬だけ切れる馬ではない。

Lypardクロスなのだけどフェアトライアル的な脚の回転力があるわけでもない様子で、

多少そこら辺が発現していても粘着力という方向で暗躍する程度ではないでしょうか。

G1勝ちを大量生産するLyphardクロスですがやることをやらないと意味が無いのはモチジュン先生のお話通り。

だからアヴニールマルシェはディープ×フレデピのイメージで先行粘りが妥当ではないか。

クランモンタナみたいなイメージだと。

次、コスモナインボール

母が軟体動物ばりの柔らかさを持った繁殖。その柔らかを伝える血統要素をハイアーゲームで継続したのが本馬である。

新潟と東京を柔らかさに任せてガツンと切れ勝ちしてきた実績を思えば一変も望めるだろう。

相似配合を重ねてきた血統なのでインブリードもそれだけ多い。

Hyperionなどの晩成血統もあるのだが、それでもやはり早熟傾向はあるだろう。

するとスローになりやすい東京千八は面白い条件とも言えるのだが柔すぎる馬体に難がある。

短い距離の先行争いでは分が悪すぎるので、内枠に入ってしまうと容易く被されて競馬にならない。

トニービンなどのハイインロー血脈があれば差しに回す手もあるのだが。

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