砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

宝塚記念予想 ショウナンだから

ショウナンパンドラの可能性は


ショウナンパンドラはディープ×ゴールデンサッシュ牝系という超靭やかタイプ。3歳春の時点では柔らかすぎて勝負にならなかった、という経緯をもつ。

しかし血統面で言うならば「ディープ×フレンチデピュティ」という側面もあって、この配合はディープ産駒においてかなり硬質なものを出す配合となっている。クロウキャニオンの子どもたちを代表に、ディープが勝ち切れるレースでイマイチ弾けきれない馬が多い。

この二つの顔をもつショウナンパンドラが京都2000mを勝ち切った、というのは果たしてどういう意味をもつのだろうか・・・。そしてそのレース内容もなかなかおもしろいものである。

俺は秋華賞を予想するにあたって「ショウナンパンドラは柔らかすぎる。内回りで狙えるタイプじゃない」とか言っていた。京都内回りを上手に加速して差し切る画というのが鞍上浜中から思い浮かばなかったのである。

今でもそれは覆らない。だけど秋華賞で見せたあの全身をバネの如く伸縮させて加速する様は血統から想像もつかない。モチジュン先生の言葉を使わせていただけば「4角でうなりながら」ってやつだ。明らかにディープ×フレンチデピュティのパワー加速で突き抜けている。

この類の加速は芝的ではなくて、どっちかと言えばダート的なのだと思う。だからディープの様な軽やかさが失われている分だけ京都の終い勝負で劣ってしまう。ディープの娘ならば差し届かないにしても、もっともっと鋭く迫らなければならないはずだ。どこかこの馬は京都に徹しきれない様な硬さを持っている。

だがそれでこそショウナンなのだとも思う。ショウナンアデラにしてもショウナンマイティにしても靭やかに強く動く馬だ。つまり阪神でこそ切れてショウナンなのではないか、と思う。ダート的、つまりは米血のパワーだよね。これをサンデーを相手にして増幅させることでバランスを取る。だから阪神を図太く鋭く切れてみせるのだろう。

大阪杯は鉄砲だったから・・・そんな言い訳が通用するならば狙いたいところだよなぁ。ゴールドシップが包まれるならばぜひとも頭から狙いたい。なんたって俺はスイープトウショウのファンだからね。

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