砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

セイカプリコーンという困った7歳 中京記念予想

ノーザンテーストVice Regentだが・・・?


ノーザンテーストをニアリーしてBustedでLady Angela弄りもしている。Vice Regentフレンチデピュティを使っているからマイル近辺に強く適性を示すのもわかる。だがダートでオープンまで上がった意味を知らなきゃならない。

ステイゴールドは芝で大物を出す種牡馬で、重賞勝ちのダート馬はシルクメビウスの一頭だけ。この馬は母父ポリッシュネイビーというDanzig直仔、それもDanzigの母系をしっかり増幅した配合馬なのでパワー加速がバリバリ板についているタイプ。ステゴというより母父でダートを走っていたのだろう。

ステゴはやはり基本的に非力であるからノーザンテーストを増幅させてそれを補う必要がある。そしてPrincely Giftも一緒に増幅することで外回り向きにも出来るぞ、というのがゴールドシップ的な方向性。

もうちっとHyperion血脈が強ければ紛うことなく重賞級の馬だった。やっぱり欧州血脈が欲しい。

でもThe Tetrarchさんの増幅を行っているからPrincely Gift弄りはそこそこで、ミスプロなんかを使って少し外回りっぽい馬を作る方法はある。本馬はPrince Bioを使っているのが面白く、ちょいとダラッとしてしまうが外回りっぽい脚は十分持っている。ダートで差しているのだし、CBC賞で最後方から差しているのも十分。京都ならともかく中京くらいの長さなら差せるだろう。

かといってCBC賞の競馬は最後まで伸び切れずの5着。勝ち馬を追い差しての5着だから馬場ロスはないに等しく、違ったのは地力の違いか4角直後の加速力の違いか。1400m的な馬が上位を独占した中でダート1400mの馬が好走したのだから・・・これもまた1400m的な馬と見ていい。芝1400mのオープン特別くらいなら勝ち負け出来るだろうな。でも中京マイルかぁ・・・。

対応は出来るが最後の一伸びが足りるかどうか。1400m的な馬が中京記念で馬券になった歴史はなく、少なくともマイル的でなければならない。京王杯2着などのトライアンフマーチがあるけど、あれは皐月賞2着馬であるしなぁ。

阪神1400mのスペシャリストとなっているウリウリがCBCを勝ったように、1800m的な馬が中京記念を勝つのだ。

でもステゴ産駒が手先の強さでダート路線でオープン級まで・・・というのもまた想像しづらいのもまた事実なんだよなぁ。ザテトラークをいじったステゴ産駒が芝転向で1200m→1600mというのはもう馬券的には鉄板ではないかね?でもノーザンテーストをいじった以上、基本は内回り志向で、CBC賞で最後の一伸びが足りなかったのはそのあたりに符合する。

しかしスプリント戦のために力尽きたという見方も出来る。Wild Riskクロスなのだから芝でもうちっと距離が伸びても良さそうであるし、ダートを追い込んでいたのならば距離延長は効く気もする。

だけどこう・・・欧州的な靭やかさを感じないのも一つある。むしろ米血的なパワーを感じさせられるのは母父フレンチデピュティだからか。NHKマイルC的なパワー加速の鋭さがあって、それは存分にダートで活かされている。

靭やかに持続的な脚で・・・というのが中京記念。穴馬候補としては考えたいが掲示板まで届かせられるのかねぇ。

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