砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

まくること2 小倉記念予想

まくりとは状態作りである。


では実際に小倉記念においてはどんな方法でその状態は作られているのだろうか。まぁシンプルな話だから答えもシンプル。外につけりゃいいのだ。差すなら勢いつけて前の馬に被せていけば良いのだ。

マーティンボロって脚が長くてフワフワと走る馬なのな。これで小回りをスパッと切れるんだから兄貴が予後ってしまうのもわかる)

また小回りコースなのだからストライドで走ってはならず、サドラーとかヌレイエフとかボールドルーラーとかの機動力が表現されていて欲しい。一昨年のメイショウナルトなんかは鞍上武豊が最も忙しくしているのが3角~4角間で、あそこを一まくりぶちかまして外を通ったマイネルラクリマに1馬身のリードを保っていた。4角は膨らまずにスルリと通過。マイネルラクリマは外からラブリーデイに被せられていたから条件は同じで、ラブリーデイもまた外へ膨らんだ感じはない。

つまりこれら3頭は4角を回ってからの再加速競争を行っていた。機動力とはコーナーでスピードをキャリーしてそこから再加速するまでのことを言うのだろう。

そして上位二頭は4番と6番の内枠で、3着のラクリマは14番のピンク帽だった。外目につけた方がまくりやすいのだが小倉のホームストレッチは全力で追うから外枠は外枠でやはり不利がある。斜めに走らなきゃならないこともあるしそれ以降も外を追走するからラブリーデイとのクビ差くらいのロスはあっただろう。俺の予想も最終的にはこのくらいの精度まで持って行きたいね。「外枠の分だけクビ差差される」とか。

でもラブリーデイ川田の後出しジャンケンは最強だからな。追っかけてまくらせたらG1級と証明して見せたし。

宝塚記念ではラブリーデイが外枠から出発したけれど、こっちはスローだから問題ないんだな。小倉は流れるから外枠から無理をすると最後の最後で足りなくなる。それでも前を取りに行くだけの必要も利益もありがたみもあるんだが。そう考えると横綱相撲でも勝てる小倉記念って面白いレースだな。ファンになりそう。

性格としては今年の宝塚と一昨年の小倉は似ているんだわな。フワッと勝利への射程距離圏内を確保して4角は無理をしない。入線までの逆算をきちんとした走りをさせている。

浜中の場合だとこの辺りがどうも脆い。4角まくったぞ!行ったらぁ!みたいな感じがある。仕掛け方とそのタイミングは優れているんだけれども、まだ応用までにはたどり着いてない。ミッキーアイルにしても差しの応用みたいな競馬だし、一流どころの逃げ先行馬を任せるには役者不足。逃げさせたら川田より上手いけれど先行まくりに関してはまるで及ばない。まぁ川田の差しほど有り難みのないものもないがね。あるのないのかはっきりしろ、と怒られそうな文章。ないアル!

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