砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

スクリーンヒーロー雑感

グラスワンダーDanzig×Raise a Native×Robertoの米血継続による掻き込みと、Hyperion×Beau PereのDanzigに対してニックスが発生するハイインローを二組持つことによる持続力が特徴の種牡馬

Danzig×Beau Pereはドン引きするくらいの超ニックスで、今までDanzig配合論で取り上げた馬の全てがこのニックスを持つ。Beau PereはSon-in-law×Polymelusで、DanzigのSon-in-law血脈はCylleneないしPolymelusを伴うのが原因かと思う。Fair Trialが顕著。

RibotにとってもDanzigは当然の好相性であり、これはTraceryやMan o' Warの継続に事欠かない種牡馬であるからだろう。Danzig自身そういった継続を好み、実際にRaise a NativeとRobertoを相手にしている。いずれRoberto×Ribotについても調べたい。

今回の問題は「なぜスクリーンヒーローTom Foolを伝えるのか」ということだ。これだけ強固に固められた血統に対してどうやって折り合いをつけたのかと。

答えは単純なものだろう。今までグラスワンダーの集めてきた血統をダイナアクトレスが喰ったのだわ。Danzig配合論で書いた様にDanzgはLady Angelaを弄ることで短距離力を増幅してきた。それをLady Angela3*2のノーザンテーストさんが横取りしてもおかしくないだろう。RibotはせっせせっせとHyperionPharamondを経由してSelene母ちゃんを集めてきた。それもTom Fool≒Spring Runが食べちゃってもおかしくない。こういうことが数多と起こった配合形なのだろう。

そこにサンデーサイレンスが一役買っているのも面白いもので、スクリーンヒーローって綺麗な相似配合になっているんだよね。異系もなにもない。サンデーの牝系をたどるとBelle MareがあってこれがBeau Pereの全姉。Edelweiss≒Swaps≒Flower Bowlという風になる。

このBeau Pereの特徴としてPolymelusの2代母Quiverのクロスが入るというものがあるが、このQuiverの孫には他にJohn o'Gauntがある。これはSwinfordの父だ。なのでPharos×Swinfordで有名なLavendulaはQuiverとCanterbury Pilgrimの牝馬クロスが同時に起こる組み合わせなのだね。

ただ・・・Ribotは使われているけれどその父のTeneraniが使われているのかがわからないな。Apelleクロスが入ったりしてるけどこの意味って・・・?Ribotの謎は未だ解明されずだな。

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