リアファルについて
SSMrBuの配合でしぶとくも俊敏に反応した秋古馬三冠馬がゼンノロブロイで、Ribot直系のタップダンスシチーが佐藤哲三を背に淀みなく流していった展開を実にしぶとくきっかし差し切ったのが04年のこと。12秒台を刻んだのは道中の3Fと終いの1Fだけという鬼のペースであった。
タップダンスシチーは大好きな馬ナンバーワンかもしれないくらいに好きな馬で、書きまくればいくらでもネタは掘り起こせるくらいなんだが割愛。重要なのはそのタップダンスシチーのロングスパートに乗っかった2番手から交わせるゼンノロブロイの偉大さ。
リアファルの体形はかなり父親似なのだけどMr. Prospectorクロスの分だけ体つきがかなり靭やかというか軟弱というか、繋ぎの弱さがあるから父ほどに鋭く反応はしないしスローでもガッと伸びたりしない。父ちゃんはどんな展開でもサッと顔を覗かせてくるのが素晴らしくて、強く靭やかに伸びる男であった。
有馬記念を勝つ馬はそのタイプが多いのだわ。ストライドは伸びないけれど加速体制に入ればすぐに反応するし、伸びないなりに実直なストライドで走り続けていく。リアファルがその域にあるかというと疑問符がつくわけで、マリアライトが本格化まで時間がかかったようにあと1年ほど時間が欲しい。
またゼンノロブロイ似とも思うがRibotにも似た馬だとも思っていて、もう少し胴が長ければジャパンカップでラブリーデイを軽く抜き去る様な強い馬になっていたのかもしれないが、それはそれで有馬記念では買えない(笑)
父ちゃんとRibotの間をウロウロした馬だからスイートスポットが少ないと言うべきかな。外回り向きの靭やかさを持つけれど切れ馬には負けてしまうし、内回りでサッと反応するほどには加速が鋭くない。
爺ちゃんのエルコンドルパサーが「ヌレサドニアリー的スタミナの伝道師」で、父ちゃんのゼンノブロイが「SSMrBu的靭やかの伝道師」。掛けあわせてみたら「Mr. Prospector的スタミナ」が表現されてしまったというのはもはや笑うしかない話で、「なんかこう・・・中長距離をグッと加速する馬になれなかったのか?」と思ってしまう。まだ3歳であるからこれが完成形だと思わないにしても・・・有馬記念でアタマから買うには二つ三つ足りないだろうなぁ。
理想はタップダンスシチーみたいなでっかいゴリゴリしたケツになって「そっか、お前はMr. ProspectorクロスじゃなくてMajestic Prince≒Kingmamboだったのな」と再認識させてくれることなんだけどねぇ・・・。基本はやっぱり外回りではないかと。
配合の形を見てもMajestic Princeに主導権があるようにも思えないしな。重馬場ジャパンカップで狙いたいもんだわ。
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