砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ロードクエストの血統を見るたびに思うこと

マツリダゴッホもマツリダワルツも「マツリダ」の冠名を使う高橋オーナーの馬だ。なのにロードクエストロードホースクラブ所有である。

高橋オーナーはそんなにたくさんの所有馬を持つわけではなく、検索に引っかかるのは63頭。その中からG1馬を引いたのはすごいことだが問題はそこではない。所有馬✕所有馬って普通は買おうと思うものではないのか、と。

初めは金銭の問題かと思った。馬主廃業したのかと。

ところがどっこいエイシンフラッシュの弟(ディープインパクト産駒)を同世代に持っているのである。セリ価格は2億円。もう一頭13年産まれを持つのだがそれも社台ファーム生産で高目狙いが伺える。

なお、ロードクエストの値段はお察しのとおり。626万円という値は中央の500万下を1年ほど走れば諸々含め取り戻せる金額で、重賞の勝ち負けを繰り返しG1へ挑戦する様な馬なら1戦でプラス収支となる。

地方でちょいちょい走った母親に安いサンデー直仔種牡馬、確かに大物を期待することは難しい。オーナーブリーディングかは分からないし、もしかしたら様似堀牧場の完全所有で生産をしているのかもしれない。それでもマツリダ✕マツリダなら全頭所有してやってもいいと思うのよねぇ。初年度だけというのは結果的にはもったいなかったな。

牧場と何らかの確執があったのかもしれないがね。個人の問題だから想像しか出来ないがマツリダ配合馬が「ロード」の冠名となってしまうのは少し悲しく思う。

でもあれだよね。走る馬だからこそセールに出すということもあるから。600万では割りがあわない結果だけれども、そういう積み重ねによって牧場の資金とは保たれるものだし。

「こいつはちょっと兄貴より良い馬ですからセールにかけてみたいんです」

「値がつかなかったらこちらで所有するからやってみなさいな」

という会話があったかもしれない。良い馬も悪い馬もぜーんぶ買ってくれる上客であるなら必要のないことだがね。世代で2頭や3頭しか所有しないのであれば上乗せして買い取るべきかも。

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