498円でウイニングポストワールド(以下WPW)を購入した。ウイポはその商法こそ責められることはあっても、クソゲーと言われる様なものはなかなかない。コーエーのゲームが大体そうであるし、金に糸目をつけなければ・・・楽しめるゲームを買えるメーカー。割高感はどうあっても拭えない。
ウイポなんてのはマイナーチェンジほどにしか変わらない同一のものを買い直すゲームであり、些細なゲームバランスの変化を毎年毎年追いかけるというアホな話。でもあれって面白いんだよねぇ。
そういった中でWPWというものがリリースされた。地味にこれ、30週年作品だったりする。
総決算と言わんばかりにウイポ✕G1ジョッキーをクロスさせたシステム・・・が期待されたわけだが、実は改悪も改悪。楽しいところだけを削ってしまったもんだから定価じゃ割が合わない。そのくせゲームバランスが糞で、やりこみゲーなのにやりこむための精神力を削いでくる。
「楽しくゲームしたい?それなら三冠馬を作るんだな!」という挑戦状が最序盤にある。攻略サイトを参照すれば難しいことではないのだが、一人で悶々とメモ片手にデータ取りすると終りが見えない暗い世界に浸かるはめになる。
パワプロのサクセスを淡々とやり続けるのに似ている。ただし肝心の試合内容は運に左右されるところが多い。自然・・・リセットするよねぇ。俺はそんなリセット&マラソンをするためにウイポをやりたくない。でも三冠馬を運ゲーで作るだけの何かを持たないよ。
ちなみにディープをゲットするまでの道のりは以下の通りだ。
・騎手モードで金子オーナーが初期知人として登場するまでリセットマラソン
・ユキチャンで「重賞前週にセーブ→勝ち→別セーブ→挑戦データロード→勝ち→別セーブ→ロード」を繰り返す。
(白馬で重賞を勝つと芦毛馬と白馬の名馬カードを取得する。別セーブの際にシステムデータが上書きされるので名馬カードだけが積み重なる。対象のカードが数十枚があるので、目的のものが出るまで繰り返す。ちなみに金子オーナーを出すのに14回くらいかかっている。)
・ビワハヤヒデが出たら調教師モードへ。ビワハヤヒデを所有する。
・ビワハヤヒデ一頭で20勝かつ三冠を目指す。負けたらリセット。
・菊花賞前週にセーブ。三冠獲りを3度行ってナリタブライアン・シンボリルドルフ・ディープインパクトの名馬カードを得る。これも上と同じように別セーブ&ロードのマラソン。
ちなみに・・・ビワハヤヒデは10回前後で出た。オグリキャップが15回目くらいだったかな。こうして、ようやく、まともに楽しめるゲームになった。
なぜこんなことをしなければならないかと言うと、最終目標が「育成騎手&育成調教師&育成馬主」の3部門同一年制覇であるからだ。シナリオモードでそれぞれを育成するわけだが、有力馬の名馬カードがなければ育成の目処が立たないという鬼仕様。
ゲームバランスが既にリセマラ前提である。騎手モードでさえもG1ジョッキーなどのシステムの改悪であり、選択肢でレースが進むという悪魔のゲーム。勝ちの見込めない馬を如何に自分の評価を落とさない程度に走らせるか、温存した体力と気力を駆使して如何に勝ち星を増やすか、G1ジョッキーより深いゲームになっていて笑ってしまう。
シナリオからして「センスだけでどうこう出来ると思うなよ。人の繋がり(コネ)で騎乗馬を掴み取るのだ。あと基本的な能力の底上げも忘れるなよ。」という話である。馬主や調教師に通いつめて騎乗馬をかき集めないと簡単にゲームオーバーになる。
また判断がシビアだ。二桁人気や1桁頭数の殿人気を頑張って頑張って勝たせたところで「でも勝ち星25でしょ?ゲームオーバー!」である。穴を持ってくることは、あくまでも有力馬を得るための手段に過ぎないのだ。勝率1割7分とかでもゲームオーバーだからね。
単純にレース内で稼ぐ評価では騎乗数が稼げない。だから媚を売りまわった方が得である。もちろん基礎能力が高くなければ乗せてくれないし、また大穴を開けても主戦にしてくれない。あいつら本当に鬼だからね。筑波先生だけが助けてくれる。でも筑波先生も史実の強豪馬には乗せてくれない。
調教師モードだと鬼の立場になる。当然、一流ジョッキーに媚を売って乗ってもらうわけだが、ビワハヤヒデ級であっても騎手側が予定を合わせてくれることはない。騎手の能力には比重が高いゲームだから、本当に一流どころじゃないとポンポン人気を裏切ってくる。1番人気を背負い続けて5戦、未だに未勝利です!なんて馬も稀ではない。だから一流に乗って欲しい。
当然のように二番手三番手の候補も一流であることが望ましい。吉田隼人くらいのレベルにも一応唾を付けておく。そして横ノリが最強すぎるので、通いづめて厩舎お抱えみたいにして調教もレースもフル活用するのが常道。横ノリはまじで神。
調教師モードは騎手モードよりも人ありきだ。なんか三国志10で義兄弟狙いに通い詰める感覚と似ていて、とにかく人と会っている様な感じ。そのくせローテーションを組んだりと忙しいし、管理馬が7頭8頭になったあたりで作業感が増す。
騎手モードと違って一頭一頭が勝ち星の種である。人気下位+一流半騎手で勝つこともあるのだから、調教ばかりは手を抜いてはいけない。けれど時には勝ち味のある馬のために併せ馬で泣いてもらうこともある。そこは非情。
馬主モードが一番簡単。強い馬をきちんと作ってしまえば調教師がきっちり勝たしてくれる。馬は初期設定の一貫で配合してしまうからリセットマラソンにも対応しているのだ。種牡馬に関しては初期からキンカメやディープを使えるから名馬カードの不所持による不利は少ない。牝馬に関しては不利大きい。
ステータス上げも重要なのだが、付き合いの重要度には負ける。ステータスによる不利よりも、付き合いによる上昇の方が大きい。ぶっちゃけ、それはそれでどうなのかと思うくらいに大きい。ただし強制イベントの成功確率がステータスに左右されるから一定の高さは必要。
なんやかんやで面白い。面白いのだけれど苦痛もある。
して、これから栃木へ旅立つ。今夜は東京競馬の予想に大盛り上がりする予定である。一人でっ!
[fin]