砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

次なる披露宴

つい先日、そう7月の中頃。友人が披露宴を催した。私ははるばる・・・めでたいこのイベントのために釧路から宇都宮へと向かった。他意はないのだが、どうしても「はるばる」と言ってしまう。だって栃木に空港ないんだもの。辛いわ。

飛行機から見下ろす雲の下の東北の町並み。「俺の目的地よ。新幹線にちゃんと乗られたら今日中にたどり着くからな。」と18時頃に思った。あの雲の下には、あの遠くにある光りはきっと、そう宇都宮なのだと思ったのだ。

そんな思いをしたのだ。現在無職である俺には「はるばる」である。

それを知って知らずか披露宴の最中に隣の、もう一人の友人が言った。「俺の結婚式くるか」と。二つ返事で「行くよ」と返した。二の太刀で「でもお願いだから年内はやめて」と懇願した。「俺、今、無職だから」と悲しくつぶやいた。

職業訓練中ではあるのでNEETではない。ちゃんと就職する予定である。

けれど結婚というものは友人の職の有無にとらわれない。それはそうである。粛々と準備が勧められたのであろう、8月の上旬には招待状が届いたのである。日程は・・・10月の上旬だそうだ。私の職業訓練は9月の上旬に終わる。

彼を祝うために俺は「申し訳ありませんが友人の結婚式に出席する云々・・・」「10月の上旬に3連休頂きたいのです」と就職活動を行わなければならない。訓練先の方には「なんとかなると思うけど親族の結婚式と言った方がいい」とナチュラルに嘘を勧められたくらいだからね!

しかも金がないから飛行機に乗ることを諦めようかと思ったり・・・しかも場所が場所だしな!

宇都宮はさ

・午後5時に訓練終了

・午後7時に釧路を発つ

・午後9時に羽田に到着

・午後10時ごろに東京駅を発つ

・午後11時半ごろに宇都宮に到着

・翌日午後3時頃に披露宴へ

・その翌日の昼に宇都宮を発ち、紆余曲折を以って午後9時頃に帰宅

(※紆余曲折~空港からバス乗って釧路駅へ。3kmほど歩いて自分の車をゲットし、帰る)

という二泊三日が出来るんだよ。週末の2連休でなんとかなったんだ。

けれど足利!?「釧路足利間」に「仕事を終えて前入り」という手段が見当たらないんだけど!?全部午前7時半の便で空を飛べとジャルダンはアドバイスくれるんだけど!あるいは「午後7時にスーパーおおぞらに乗り込みなさい」というアドバイスしかないよ!20時間も俺は何をしていればいいの?

こうなったら最安の「スーパーおおぞらスーパー北斗はやぶさ→やまびこ」のスーパーコンボ決めたくなるぜ!南千歳で481分待機を要求する鬼の日程!19時出発16時到着という不思議な世界!

これってもしかして脅威の1泊2日ですか?釧路足利間を1泊2日って幸福を祝う日程じゃないですよー!ほとんどカバン片手に走り回ってるじゃないですかー!どちらかと言えば親族に不幸があったような日程!

でもね・・・可能であるから「それなら2日休みでなんとかしてね」と言われたらそれまでなんだ。でも俺はそんな強行軍で行くなんて嫌。楽しむくらいの気分でないと俺は人を祝う心を持てない。「ここ(開始10分)で終わったなら今日の羽田発釧路行に間に合うな・・・」とかそんな計算が出来る社会人になっちゃうかも。

もう観光する気満々だからね。宇都宮は「釧路宇都宮間」でいっぱいいっぱいになっちゃって観光どころじゃなかったが、今回は現地の観光資源を満喫する気がある。「よっしゃ郊外で村雨狩りだな!」と思うくらいにウキウキである。

宇都宮のホテルで無意味に「足利高校負けろ」と野球観戦したけれど、俺は足利を楽しむつもりです。御所とかあるのか?ん?御所あるんか?(興奮)

古河城はないし、ていうかそういった類のものはなんにもないし。ちょっとやる気を失ったりもする。でも食い歩きでもいいからな。コーヒー飲ませろー!と歩きまわるだけでもいいのだ。

そのためには・・・就職しないほうがいいんじゃね?と思ってきた。心が真のNEETへなりかけている。

[fin]