砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

新潟2歳S唯一のディープ キャスパリーグ論

ディープ嵐猫の432kg牝馬で、2代母Que Belleはドイツオークス馬らしい。近親にはアポインテッドデイやダンツクインビー。

母レジェンドキャットはStorm BirdNijinskyを基礎にした相似配合。その上にディープインパクトだから「AlzaoStorm Cat≒Que Belle3✕2*2」というアホな配合形。ただしQue BelleはLa Troienneの名血を重ねた配合でもあり、My Cahrmer(Seattle Slewの母)のStriking=Busher]にBlue Eyed Momoが絡むし、またすべてWar Admiral絡みのラトロ血統。

Eight Thirtyへの贈り物としては中の上というところだが要件は満たす。とりあえずここまでは目くじらを立てるほどの悪さはしていない。

難しいのはサンデーサイレンスSpectacular Bidの間に発生するPromised Landクロスで、これはサンデーサイレンスの靭やかさに一役も二役も買う艶やかなな血統。Damascusの方がよっぽど健全である。

しかもNative Royalityとかいう謎の血統があって、これはMr. Prospectorっぽいのがまた嫌。そこまでやるならNashuaを持って来いと言いたくなる。それならTo Marketとの兼ね合いで悩みどころがあった。

ちょっとディープを使うには柔らかすぎるし、またそこまでの良血でもない。マンハッタンカフェダイワメジャー、あとハーツクライ。これらの血統を重ねた方がまだ見どころのある繁殖で、これはディープがもったいない。

ところがである。

走ってみるとなかなかディープ牝馬として悪くないフットワークで、ハーツクライキングズベストの牡馬を退けて上がり35秒戦を勝ち切ったのも面白い。これは米血ディープ牝馬として真当な出方であり、Storm BirdNijinskyが良き様に表れている。

上がりがかかったのはペース以前に馬場が新馬には辛かったからだろうし、そこをディープ嵐猫が差し切るというのはとっても普通な結果。大阪杯ラキシスキズナ桜花賞アユサン、渋った阪神の日常である。ただ6月の二歳新馬までこの方式に当てはまるとは思わなかったな。

それはやはりLa Troienne絡みのWar Admiralとディープ嵐猫の配合形がピタリとハマったことも大きいのだろう。一応・・・そうだねぇ。ディープの好きそうな繁殖ではあるか。あんまり褒めたくなる配合じゃないけどねぇ・・・。こんな主張が強い繁殖牝馬ならアウトブリーダーの父が似合う。そうだね、キンシャサノキセキだね!

なんだったらディープスカイでもいいわけで、なんかこう・・・G1馬を出す名繁殖じゃないけども。嵐猫って名血統を相手に相似配合をとったレジェンドキャットは地味に地味に楽しめる繁殖だと思うのよ。重賞級くらいはちゃんと出すだろうけど、ディープとの仔がそれなのかは怪しい。

ディープブリランテとの仔が見たいな。この繁殖からどんな仔をブリランテは出すのだろう。

悪い馬場は大好物だから今の新潟はちょうどよさそう。また夏の方が走るタイプだね。ほうほう、ここは買わないと損するんじゃないかってくらいに整った舞台だ。ただ鞍上が藤岡兄貴を新潟で買うのも違う気がする。上手いっちゃ上手いんだが頭で騎乗する感じがあるからね。経験のある関西圏じゃないと下手糞なんだ。

当然のことではある。けれど川田将雅という例があるわけだし、そこの指摘は厳しくしなきゃならないよね。また短期免許の外国人ジョッキーとかすぐにアジャストしてくるし。(にしても川田はどうしてあんなにどこでもG1を取れるのか。)

素質を考えれば新潟2歳くらいは勝てるもんかと思う。けれど藤岡佑介が鞍上で勝つのは想像しづらい。折り合って脚を使えばどうとやらって話でもないのだ。

[fin]