新潟は平坦だが2歳馬には少々厳しい馬場である。(ということを石橋先生は仰る。)
確かにどこか一癖二癖ありそうな悪い意味で力っぽい配合馬が多く、ミュゼスルタンもダートへ転向してしまったし、ここの勝ち馬で明るい競走馬生活を送ったのはハープスターやマイネイサベル、バランスオブゲーム、セイウンワンダー、マイネルレコルトくらいか。
近年に社台グループが無双したのは13年くらいなもので、結果は以下のとおり。
3着ピークトラム(吉田照哉)
16着マキャヴィティ(金子真人ホールディングス)
社台ファーム、白老ファーム、ノーザンファームの生産馬がズラリと並び、きちんと上位を占めた。マキャヴィティは次走からダート路線へ進んだ。レースのなかった3歳春にアーリントンCやファルコンSに出走したが、基本はダート馬として馬生を送っている。しかもスプリンター。2代母がステラマドリッドだからダイヤモンドビコーやミッキーアイルと近親。でもデュランダル✕嵐猫という不思議配合!これがダートスプリンターなんだねぇ。
それを思えばモーヴサファイアやアンジュシャルマン、ヴゼットジョリーは期待できる。イスラボニータやピークトラムもパット見ではそんな素質馬とは思えない配合だからね。この3頭も掘り下げなきゃ格好良さは分からない。・・・でもハービンジャーとマンカフェとローエングリンだものなぁ、パッとしない。
まぁモーヴサファイアは固そうなところ。けれど・・・うーむ。
Nasrullahの切れ方が重要なんだ。まずSir Gaylord・・・それもHabitatを経由しているのが良い。そしてTom Foolの助けがあり、それにRed GodやNijinsky、そしてHalo≒Red Godの発生・・・そういった流れが一つ。
そしてBold Ruler。これはDanzigだとかのFair Trialで稼働する側面があり、上手に工面してやれば6代以降に隠れた些細な影響力が表に出る。道悪を得意とするならばMr. Prospectorなどのバックアップが必要。これはNijinskyなんかと脈絡しやすい。
つまりマンハッタンカフェ産駒のアンジュシャルマンが何で切れるかがわからんという話。マンハッタンカフェの雄大な動きを米血統で引き締めたイメージであるが、母系にNDを1本しか引かないのがネック。
「ワタシ~、3歳秋までは中距離こなすけど~、古馬になったら千四でしか激走しねぇから!」という典型的マンカフェ娘。しかもPocahontas✕Habitatの形をとるから平坦突進タイプの差し馬で、道悪適性は高めだけど競馬ぶりはかなり不器用。瞬間的な差し味だね!
そんな馬を・・・2年目のペーペーが駆るのかよ。しかも関西ジョッキー・・・。新潟での騎乗経験はお有りかしら?あぁ、5月にね。あの時期。そして七夕賞の時にマーティンボロか。
前向きな騎手みたいね、鮫島くん。新潟にこの馬なら差しの達人に頼みたいところで、田辺あたりに中団差しをしてもらいたかった。道悪で前目から粘るのもいいけれど、こいつはもっとストライドが伸びるはずだよ。
まぁ詮なき事にて・・・。
どうも若手や中堅が多い状態で、田辺と福永の二人が少し抜けた感がある。まぁ片やG1でも大穴ぶちかます実力派であるのに対して、もう片方は人気馬をそつなく持ってくることに長けた平地ジョッキーだからね。
あとは柴田大知とか松若とかバッシュとか。関東なら石川ユキトやツムツムが続く感じかねぇ。
[fin]