今春の中京などは例外であるが、基本的に馬場が重くなったイメージがある。
クッションが効いていて、芝もあまり禿げたりはしなくなった。馬場を改修した中山は驚くほどに荒れなくなって、もうゴールドシップがワープしたりする馬場は見られないだろう。東京も映像からは芝の禿げが見えづらくなったし、少なくとも「外ラチに向かって目一杯」の馬場にはならない。地盤開発によって水はけがよくなり「内から乾く馬場」となったのが東京である。
ただ、そのクッションが踏み固められると馬場が速くなってしまう。幅をきかせていたパワータイプがまるで走らなくなり、軽快なスピード馬が直線で止まらなくなるのだね。
そして、Sadler's Wells持ちの故障が目立つようになる。
今春の東京は本当に馬場が速かった。シンハライトはこれ、兄貴たちみたいに故障すんじゃないかなぁ・・・と思っていたらライバル達が先に離脱してしまった。メジャーエンブレム(母父オペラハウス)とチェッキーノねぇ・・・。
そして今回、リオンディーズ(母母父Sadler's Wells)の故障が発覚した。このタイミングの屈腱炎を春の影響だ云々と言うわけではないのだが、流石に3歳の強豪馬の故障が相次ぎすぎだよ。
キンカメも少々怪しい要素にも見えるよな。リオンディの兄貴はそんなことなかったし。ディーマジェスティやシンハライトがピンピンしているところを見るとディープインパクトは流石の前さばき、靭やかさというところか。
でもアダムスピークの例もあるからシンハリーズの仔は怪しさ満載。女馬じゃないと日本では走りづらいのかもしれない。
リアファルも明確なパワータイプで、兄貴や叔父はダート馬。血統家の栗山・望田両先生が「ダートの長いところで」と期待したように純粋な芝配合ではない。けれどディープ産駒のマリアライトは渋った宝塚をゴリゴリとまくってしまった。
「サドラー名繁殖(特にBold Reason≒Never Bend)の息子が故障したら、その姉や妹は非凡」という法則が成り立つ。きょうだいや近親に砂の名馬があるならなお良い。
サドラーのパワーをきっちりと受け継ぎ、その上で脚を壊してしまうほどのスピードを出せる・・・という担保を得るのだね。女馬なら靭やかに出るし、パワーは回転力へほとんど変換される。悲しいけれどこれが現実なのよね・・・。
コディーノ=チェッキーノはSpecial弄りだから足元が怪しくなる血統ではない。コディーノの早逝は病気が原因であるしね。ただ、ちょっと一生懸命走りすぎるところはあったかも。フローラSでは完全に抜けてもまだ脚を使っていたから。
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