砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

武豊の仕込んだ推定の毒 秋天回顧

最後は切れ勝負・・・それも太い切れの勝負になって、それなら俺でしょとモーリス戴冠。

速い東京はどこへやら、今の東京は立派な荒れ具合にあり、レースでは逃げ先行止まりまくりの外差しバンザイな状況。前の馬はみんなスローにしたくてたまらなかった。

武豊エイシンヒカリ感は以下の様なものだと考える。

・荒れた馬場なら強い。パワーありそう。(嵐猫パワー)

・外回りだと切れ負けする。(足元ガタゴト気味でピッチ走法)

・かといってスピード自慢ではない。(AlzaoStorm Catはスピードを供給しない)

・登坂は好まない(後躯の弱さは遠征時の仕上げでも克服していない)

登坂で殺せない以上は平坦部分で後ろの脚を削るしかなく、それならやっぱり「テンカラドスロー」であり、そこからの持続ラップしかなかったのではないかと。

公式ラップの13.3-12.0-11.6-11.9-12.0-12.3-12.0-11.5-11.0-11.7は流石にどうかと思うが、少なくともテンの2Fはドスローであったと思うし、そこからペースを上げていったのは間違いのない事実だ。動画を見ても促していっている。

全く差しのきかない毎日王冠ウオッカを逃げさせていた時に、こんなラップを刻んでいたと思う。あの時もG1級マイラーであるカンパニーやスーパーホーネットが差し込んでいた。

そして香港カップエイシンヒカリをこんな風に走らせていたと思うし、登坂の分だけ多少の中だるみはあっただろうが、まぁ時計通りにそのくらいは走っていたのではないかと。間違いなく前の馬は香港カップの強豪達と同じような展開に見舞われて散っていき、実際に差し込んできたのは後方待機の差し馬達と、カンパニーやスーパーホーネットを超えるスーパーマイラーだった。

桜花賞スプリンターズSとは違う、実に面白いスローだったと思う。武豊の意地は見せた内容だったのではないか。

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