エリザベス女王杯と言えば真に強い名牝が飛んでくるというよりも、なんやかんやで京都適性が試され、その上で距離適性も試される、そんなG1の臭いがしないレース。究極的な例にはクイーンスプマンテ-テイエムプリキュア-ブエナビスタで決まった09年がある。
クイーンスプマンテは重賞未勝利であるがみなみ北海道Sでは重賞勝ち馬グラスボンバーとエアジパングを下している・・・といっても2頭ともピークは過ぎていたが。テイエムプリキュアはたまに忘れそうになるが、きちんと阪神JFを勝っているG1ウィナー。しかもその年の日経新春杯勝ち馬でもあるから侮れない存在であった・・・と。
さて、今年の特別登録馬を紹介しよう。
Hyperionの粘りとMy Babu≒Ambiorixのスピードが高度に融合したアスカビレン。
ステイゴールド✕Mr. Prospectorは靭やか配合、ウインプリメーラ。
配合の底が知れているけど競馬は上手い、シャルール。
母父エルコンドルパサーの小回り力は伊達じゃない、シュンドルボン。
ベストの舞台が見つからない!タッチングスピーチ。
ヴィクトワールピサでまくり、ナスキロでとろりと伸びる、パールコード。
異系の米血統は靭やかパワー!ヒルノマテーラ。
パワー豊富に小回りスルリ、プリメラアスール。
ブロードアピールはスタミナ血統だ!プロレタリアト。
いわゆるひとつの玉虫配合、マキシマムドパリ。
道悪なら日本一、マリアライト。
中長距離適性が怪しいなぁ(感嘆)、ミッキークイーン。
はい、京都巧者が一頭もいません。残念だなぁ。
エリ女適性を言えばパールコードが一番かもしれない。でもこれだと終いが足りないから、デンコウアンジュの戴冠も視野に入れていいか。今の府中ならデンコウアンジュはズバッと切れるんだけど・・・今年のエリ女は府中二千にしよう!
あぁ、モーリスとデンコウアンジュは「BlandfordをSolarioを使わずに処理している」という点において似ているのだ。とは言ってもデンコウアンジュはモーリスほどに徹底はしていないわけだが、少なくともこの切れはあんまりHaloを使用した感がなく、つまりTudor Melodyを介して1本しかSolarioを引かないマリエンバードの切れに依存しているのはないかと。それをアシストしたのは父母間に起こるトサミドリクロスではないかと。
でも噂に依るとデンコウアンジュは松山弘平だとか。うん、まぁ・・・うん。短距離ならいいけど中長距離戦の松山は微妙かなぁ。幸四郎ー!乗ってくれー!駄目かー!そんなら四位のおっさん頼むー!
ていうか四位のおっさんはヒルノマテーラも蹴って何に乗るっていうんだ。頼むーデンコウアンジュに乗ってくれー。でも京都外回りでぶん回されてもそんなに味がない。
けれど松山が先行するっていうなら悪くはないかな。中長距離のスタミナはあると思うんだよね。
ある意味では面白いレースだけどG1としての楽しみはないかも。でもそれがエリ女であると言えばそうであるし。重馬場なら最強決定戦になるとは思うんだけどね。Sadler's WellsとCaerleonが火を噴くぜ!(アスカビレン、シュンドルボン、タッチングスピーチ、デンコウアンジュ、マリアライト)
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