砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

NHKマイルC回顧

アエロリットもリエノテソーロもちょっと配合が力っぽいのでスピードが不足しているのではないか・・・という読みだったのだが、これはアエロリットの完勝。

Robertoにネオユニ×Nureyev×Alydarだからまくりの馬かと思っていたが、これは思いの外Kris×Special×Sweet Toothの「Nasrullah×Hyperion」の外回り切れが表現されている。ミッキーアイルの近親というよりもハーツクライの近親と見たほうがイメージは合うかな。そうだな、ハーツクライ産駒っぽい切れ方をした。

ジョーストリクトリはボンセルヴィーソが速い時計を刻めば武豊でもNijinskyをマイルで使いこなせるはずだったが、いかにも武豊らしい馬券的に面白くない騎乗であった。何落ち着いてんの?と。

松山弘平は外回りでハイペースを刻むイメージを持っていないのかな。松山が任されるだけあってボンセルヴィーソは折り合いがつく馬であるから、これで速く展開する様な発想を持っていないみたい。馬にペースを刻ませる傾向が強いのだろう。

リエノテソーロがここで芝を克服したのは驚きであるが、Speighstownに対して更にBuckpasserを積み込んだのが適性の分かれ道だった様子で、これの芝適性が活きている様な感じかな?これはTurn-toがどこかに入っていたらパワー化したと思う。NasrullahBold RulerSecretariatの靭やかさとRomanパワーが微妙に脈絡しきっていない配合なのだろう。

というのも、母系から一本Roman、他にChieftainとTom RolfeのPocahontasから2本、Gulchから1本。計4本のRomanが見られるのだが、これら全ては近くにBlue Larkspurを引くか、近い代にBuckpasserを引くか、あるいは一緒くたに処理されているかである。パワーがBlue Larkspurへ流れ込み、それがMr. Prospector×Buckpasserの靭やかさへ統一されている。だからあまりゴリゴリしない。

これも一つのBuckpasser×Princequilloの形であろう。なんだか馬券が嫌な負け方をしてうんざりしてきたよ。

[fin]