イスラボニータの最も脆いところは近代に強いスタミナを抱えないところ。あまりにも代表的であり先生のファンであれば当然とも言うべきHyperion的な英愛の血統がない。
しかし今年のヴィクトリアマイルではそれをガン無視したアドマイヤリードがルメールの手に導かれて勝ち切った。であればイスラボニータにもチャンスがある。
アドマイヤリードには後付けではあるがドイツ的組み合わせのフランスのスタミナがあって、それをステイゴールドとSpecialによって表現したところが非凡。それでもスローを撫で斬る程度のものであるが、必要十分の底力であっただろう。
イスラボニータの場合、それを北米に求めなければならない。In Realityを通したスタミナの発現を証明する必要がある。その証明はこの配合をオルフェーヴル=ドリームジャーニーと比肩する配合と褒めることにほかならない。わりと、無理難題よ。
難題であるからこそ成し遂げたときに視野は大きく広がる。だが見当の付かない問題へ踏み出すのは、あぁとても楽しい。辛くなんてないわ。とても楽しいのよ。(オカマ)
とりあえずイスラボニータだけを掘り下げて心当たりを探ろう。それから脈絡させて本質を見当てる。どんな幸せが眠っているのか楽しみだ。もう安田記念など関係ない。
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