菊花賞を勝つ馬の傾向は大体以下の通り
・下り特化型
・競馬が達者で立ち回り身上
・心肺能力がずば抜けている
・晩成のステイヤー
秋華賞は完成の速いパワータイプが好走しやすいレースであったと今となっては思う。ディアドラ・リスグラシュー・モズカッチャンはNDを5本以上引いた馬であり、重馬場がその傾向を更に進めたのではないか。(メイショウマンボもND5本でスプリングマンボ≒ジェイドロバリー2×3)
しかし菊花賞はむしろNDの本数が少ないタイプが多く、厳しい展開になるほど傾向は強まる。直近の2年は3本が勝っているが、14年以前は2本だけ引いた馬が4連勝しており、スリーロールスは1本である。オウケンブルースリが3本で、1本のフローテーションやナムラクレセントを下している。
おそらく馬場状態はND3本チックになっているだろう、というのが秋華賞からの予測。オウケンブルースリの年から考えるとスロー基調であり、「下り特化型」の要素には抗いがたい。スローなので「競馬達者」もベター。「晩成のステイヤー」は拾い難い。
心肺能力というのもまた難しい話で。例えばオルフェとゴルシ、ディープ、デルタブルース、ヒシミラクル、マンカフェなどがこれにあたる。ミラクルさんはともかく、海外に活躍の場を求めるレベルなので深く考えたくない。サトイモやキタブラもこれに加わるのだろうな。
ソフトに考えると「名牝系の出身」とも言えるわけで、エアスピネルの好走やトーホウジャッカルの激走もこれに当てはまる。キタサンブラックもサトノダイヤモンドもエピファネイアもそうかな。母ちゃんがオークス馬だったり欧州の本格派牝系だったりするとベター。トーホウジャッカルとキタサンブラックは北米の有力牝系。(Cequilloとテイズリー)
心肺能力というものの曖昧さは走法を無視した考えであるためだ。しかし名牝系というのは「走法×心肺」を確実に表現するので信頼を置きやすい。ゴールドシップは大したところから出ていないが、母系に並ぶ牝馬はみな中央で勝負になっている。レースでも走ったし、繁殖に上がっても仔をきちんと出した牝系だ。そこから選別を重ねた結果としてポイントフラッグがある。
・累代勝ち上がり牝系
・名牝系出身
・きょうだいなど近い親族に重賞勝ち負けクラス
・そもそも母親がG1ウィナー
というのも一つの指標になるのも確かだな。このあたりはG1クラスなら当然とも言える話ではあるけれど。
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