砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

モノサシは「前受けゴネ得」 秋天予想

◎サクラアンプルール ステファノス △ロードヴァンドール サトノアラジン 現時点では93181.8倍。当たったら4659万円。一体どんな新車を買えるのやら。 これが2200mや2400m、1800mならば穴に走る必要など全く無いわけだが、2000mというサンデーサイレンス全盛においてベター過ぎる距離だからこそ穴に走られる。不良の2000mを踏破するための要素を伝えるサンデー直仔種牡馬はディープとダイワメしかないと思うし、それを超えるものを持つのはキングカメハメハだけなのではないか。 ダイワメってのは「ダート牝系の種牡馬なのに芝傾向」というパワー種牡馬で、笑ってしまうほどに道悪適性に優れている。配合の基本は「サンデーをダート化してからノーザンテーストの芝適性をオンにする」なのでその短距離適性もオンになりやすい。 ただKris. SなどでノーザンテーストPrincequillo的に靭やかにする方法というのもあり、そういったタイプは米血前受けからゴリゴリと道悪で止まらない中距離馬として本格化する。ダービー的な靭やかさを本格化により表現する・・・とも言い換えられて、ディープブリランテとかワンアンドオンリーの全盛期に近い素質。 ディープとキンカメはリーディングサイアートップツーとして安定しており、それは血統の受け口の広さが理由。だからパワーに寄った馬を輩出することは容易いし、特にキングカメハメハはその分野の達人。ダービー好走のジャパンカップダート覇者とかおかしな馬も出す。 サクラアンプルールは配合だけを見ればダート的で、10頭中6頭はダートに出るだろう。それでもこの馬は三度変わった上で芝を走り、札幌記念を制してみせた。配合の順序とか傾向はアウォーディーに近くて、素質はヘヴンリーロマンス寄りではないか・・・と。 すべてがピッタリハマったときには勝ち切れると考える。さて、どこまでハマるのかを楽しみにしよう。 [fin]