砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

ダノンプレミアムへ思うことを雑多に

下書き的なものを書いてから時間が経ちすぎているので、改めて血統表を見ている。

この血統表は、何が優れているのか。

朝日FSで本命としなかったように、ダノンプレミアムの血統表を評価していない。今もなお、早熟配合として優れているとしか見ない。天邪鬼やってるのかなぁ、と自問自答している。

先生が過去に書かれた「短距離のHyperionは信用しない」みたいな一文が引っかかっているのだわ。何年前の記事であったかは分からない。当時の俺は血統ファンの駆け出しで、「Hyperionはあればあるほどよい」という信仰にあった。そのために得た引っ掛かりを今も引きずっている。

だからDanzigクロスを持っていて、母系にAuroraやTudor Minstrelをも持つダノンプレミアムを大舞台で信用しない。これがまず一つ。


モズカッチャンが示したように・・・Danzigクロスは自在な競馬を伝える。位置が自在ではなく、先行しやすいという意味で自在だ。ビュッと出て、ビュッと抑えられる。弥生賞のような際どいことも出来てしまう。

この類の強さを見せた馬にキタサンブラックがあるわけだが、それほどの強さをこの血統表には見ないよねぇ。クソ速い出足、優れた操縦性、後方に脚を溜めさせない持続力。「8分の1Halo、8分の7非Blue Larkspur」かつ「4分の3Northern Dancer、4分の1サンデーサイレンス」という仕組みは三冠馬クラスだ。

この仕組みを許したLyphardノーザンテーストってのは凄い血統なのだわ。


DanzigNorthern Dancer的な非Blue Lakrspurと親Blue Larkspurを後継している。けれど、逆を言えば、LyphardほどにFari Trialと恋をしなかった。ノーザンテーストの様にHyperionと道をともにすることがなかった。

歴史的種牡馬としての遺伝能力をを持ち、実際にその道を進んでいるDanzig。だが血統としての汎用性はそのレベルに達していない。「短距離Hyperion」としての道を完全に否定した枝葉が一つに留まった。


俺の気持ちはそういうことなのだと思う。Chief's Crownを経ないDanzigクロスを2000m超のG1で信頼したくないのだ。


[fin]