ここ数日の動きは以下のようなもの。
1,サングレーザーの配合をひたすら眺める
2,「くそったれな配合だな!」
3,どれだけ矛盾しているかオルフェーヴルと比較した記事書いてやる!
4,「オルフェーヴルも似たような矛盾抱えてるじゃん!」
5,ステイゴールドは「4分の4Mahmoud」の配合なのか!
6,でもディープインパクトは「4分の3Mahmoud・4分の1Burghclere」だ
7,ステゴは4分の4だから非Mahmoudのメジロマックイーンで成功したわけか
8,対してディープインパクトは「4分の3」→「4分の4」で成功しているのな
9,ステゴは「4分の4→4分の3」で、ディープは「4分の3→4分の4」。
10,改めてディープとステゴの差を思い知った
11,「『おやつ』氏のサガフロ2TAS面白いなぁ。こういう狂人になりたいなぁ。」
12,持論を否定する様な凄い発見をすべく、改めてサングレーザー眺める。
13,「Deputy Ministerって『4分の4Sweet Briar』じゃん!」←いまここ
Northern Dancerの継続というのも色々な見方がある。
1,Lady Angela
2,Almahmoud
3,Nearco
より細かくすると
5,Pretty Polly
6,Pompey
7,Mahmoud
8,Stefan the Great
もっともっと細かくしたのが
9,Sweet Briar
名繁殖は色あせない
今回のSweet Briarについてであるが、これはSun Briar=Sunreighの母親である。Sun BriarってのがPompeyの父親であって、Pompeyの全姉にLaughing Queen(Tom Foolの母母)があるってのも本ブログによくある情報。
PompeyはDiscoveryとセットになるのが北米の基本。Native DancerとBold Rulerがこのパターンだ。Discoveryの父DisplayはPretty Pollyの母Admirationを抱える血統であるから、その点ではPromised Land(母父Sun BriarのSun Teddyを3代直父に抱えるAdmiration直牝系)も同じ。
SunreighはCount Fleetの2代父として著名。それ以外ではあまり見かけない。
今回のDeputy Ministerに関わるのはSun Briar=Sunreighの弟Mint Briarだ。これはBunty Lawlessの母父にあたる。
Deputy MinisterはPolynesian(母母父Pompey)とBunty Lawlesssを軸とした相似配合を取る。よって、「4分の4Sweet Briar」なのだ。
次世代マンティスハントは「4分の3Pompey・4分の1Laughing Queen」を構成する。これは過去のA級ディープインパクト産駒と比べてもダントツに優れている。
比較例
例えばジェンティルドンナ=ドナウブルーの母ドナブリーニは「4分の3Native Dancer・4分の1Bold Ruler」の構成。これも綺麗なもの。だがマンティスハントに比べると表現が直接的である。
この点からドナブリーニを名繁殖と見なしづらい。クロスの代が近く、その他の脈絡も剛腕とも言うべき力強さがある。ディープとのハマりっぷりはステイゴールド×オリエンタルアートに同じ類のものだろう。
マンティスハントは脈絡が弱く、その弱い脈絡が綺麗であるから相手もさほど選ばない。7頭中5頭が中央で勝ち上がっているくらいだ。そのうちの一頭がG2競争を3勝している現4歳馬だというのだから、相当なもの。
Honoraな国から
もう一頭比較するとなると、ショウナンパンドラだ。この母キューティゴールドもなかなかおもしろい。
Deputy Minister「4分の4Sweet Briar」
フレンチデピュティ「4分の3Sun Briar・4分の1Sunreigh」=「4分の4Sun Briar=Sunreigh」
キューティゴールド「Vice Regent≒ノーザンテースト3×3」
Deputy Ministerからフレンチデピュティへの流れは実に素晴らしく、マンティスハントと比較するならばフレンチデピュティの存在が適切だろう。
Sun Briar=Sunreighの流れをぶった切り、Mint Briar持ちのVictorianaを絡めたVice Regent≒ノーザンテーストを為したのがキューティゴールド。Northern Dancer・Victoriana・Buchanらを共通としたニアリークロスだ。
これによってSweet Briarの絡みは表現へ関わらなくなる。PompeyもMint Briarも一緒くたにしたニアリークロスなので、重要と考えるべきはNorthern DancerやFlambetteだ。
ショウナンパンドラ自身は「4分の4Almahmoud」で、「母4分の3Honora」→「自身4分の4Honora」の流れ。Honoraの絡みはめちゃくちゃ汚いものであるが、Gallinule産駒という古臭さであるから、いいだろう。
フレンチデピュティ→父母間Pilateクロス(Good Example≒Eight Thirty5×4)
サンデー×Prince John→Herodiade共通
Burghclere×ディクタス→Artist's Proof共通
という見事な棲み分けがされている。HonoraなりPretty Pollyなり、Gallinuleの名繁殖は経由が様々であるのが良い。Aloe=Foxlawの母Alopeも、この全兄妹から実に幅広く血統を展開している。
まとめ
以上の2例がディープインパクト産駒の代表的な配合だと考える。キズナ・サトノダイヤモンド・マカヒキ・ディーマジェスティなんかも、この2頭の理屈から説明が出来るだろう。多少の違いはあれども。
多少の違いで済まさられないのがマンティスハントの仔であるサングレーザー。Sweet Briar~Pompey=Laughing Queenの観点からはそう考えざるを得ない。
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