砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

雑記 19/08/24

「そもそもMr. Prospector×Buckpasserってなんなんだろう」

という「そもそも論」が飛び出てしまう日があります。

これがWild Riskなんかの話であれば簡単で、Haloでもそこそこ大丈夫。しかしMr. Prospector×Buckpasserというありきたりで強い組み合わせについては何にも分かりません。

だってね、考えてもみてくださいよ。

 

Seeking the Gold「僕は4分の3Blue LarkspurでRomanも抱えてるんですわ」

Woodman「俺はSwaps!」

Miswaki「おいらの母ちゃんはNasrullah×Princequillo×La Troienne×Tom Fool!」

マイニング「私は父母間Raise a Nativeクロスです」

 

「4分の3同血」の分際でこれだけ主張します。名血統×名血統のニックスは許容範囲がとても広い。これの他には日本で種牡馬をしていたWoodmanの全弟ガダボートなどがあります。

父父Raise a Nativeまで広げるとEasy Goar(父Alydar)やCoastal(父Majestic Prince)などがあります。ともにベルモントS勝ち馬で、前者は1989年、後者は1979年のレースを制しました。

父父父Raise a NativeですとWavering Monarch(父Majestic Light)があり、彼はCoastalのベルモントS制覇と同年に誕生しています。実績は1800m近辺。

 

Woodmanは対して日本では奮っていませんが、シャケトラなどの母系に見られます。ティンバーカントリーの父としてもよく知られていることかと思います。

マイニングはゼンノロブロイの母父。

Seeking the Goldは父としてシーキングザパール・マイネルラヴ・ゴールドティアラ・レディブロンドを提供しています。父系はDubai Milleniumから伸びており、また母系に潜っても優秀な血筋です。

Miswakiが最も熱い存在でしょう。サイレンススズカの母父として著名であったのは昔の話。現代競馬においては大種牡馬Galileoの母父・・・正確に言えば超繁殖Urban Seaの父として名を知られています。

 

総じて母系に潜っての成功が目立ちます。Dubai Milleniumといった例はあるにせよ、種牡馬のBMSに収まるケースが多いですな。

しかし広い意味での「Mr. Prospector×Buckpasser」においては事情が異なります。キングカメハメハやUnbridledといった血が父系として好調。母系に潜るパターンも見られます(国内ではワグネリアンやトーホウジャッカル)が、米三冠のAmerican Pharoahやポストディープと名高いロードカナロア、16年~17年春まで北米ダートの頂点にあったアロゲートなどが目立ちます。

 

夜中に変なスイッチが入ってしまった。こういう話から配合の理屈に走るんが色々大変です。下準備大事。

 

[fin]