砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

高松宮記念を想う

まずは過去データを洗いましょう。ウォッシュっ!


例のごとく06年から始めるとして・・・。

表面をなぞるだけにしましょうか。

06年の勝ち馬は・・・オレハマッテルゼハナズゴールの親父だね。

ノーザンテーストを強調するようなサンデーサイレンス直仔。

5歳まで惜敗続きで条件戦を走っていたが、いざ抜けだしてみりゃ重賞でも好走。

重賞でも惜敗を重ねて挑戦した高松宮記念で勝利、と。ジャスタウェイ的であります。

次走の京王杯SCはきっちり勝ち切っているがそれ以降は鳴かず飛ばず

なんとか、なんとかG1制覇まで届かせた、みたいな競走馬人生であったのですね。

展開とその人生を見るに・・・「限界点は高いがそれを要求される形にならなかった」ということか。

昇級初戦でも通用するあたり相手なりに走っちゃいすぎるタイプ?

好位からどれだけ脚を絞り出せるか、という展開であったために上手にそれが作用したのでしょう。

スローからスパッと袈裟斬る展開では用のない馬だ。

07年は重馬場なので例外。次、08年。

勝ち馬はファイングレイン。聞き覚えのある名。マイルCSの3着馬。

ブルーメンブラッドが最内から追い差した珍しいパターン。

大外のスーパーホーネットに対して本馬は馬群からチョイ外出しから必死に抜けだした。

高松宮記念の方はなかなか瞬発力を要求される展開で、マイルにも使える馬がなかなか走る結果に。

それでも本職のキンシャサノキセキが残りきっているのだからスプリント力が大切。

先行馬ならば尚更そうじゃないかな。厳しいラップに耐えて絞りだす脚。マイルにはないものだ。

コパノリチャードが1200mでそれを出来るのであれば今年の安田記念でも本命に出来るだろう。

ていうかレジェンドクラスの馬だな。うん。ロードカナロアの跡継ぎになれる。

ロードカナロアを引き合いに出すのならばハクサンムーンも必要であろう。

そして・・・ドリームバレンチノのことも忘れちゃならない。

ダート転向で第二の馬生を歩んでいる・・・というだけであれば別段珍しいことじゃない。

が、こいつの場合は芝での限界も見極めぬ内にさっさと移っているし両方の素質が高い。

有り難い事例といえる。JBCスプリントを2着したりとかね。

芝では函館スプリントを勝ってキーンランドカップを惨敗。そしてスプリンターズで3着。

年明けのシルクロードステークスを勝って高松宮記念を2着、と。

そんで何よりも有り難いというのは・・・差しで安定したスプリント馬生を歩んでいたこと。

更に言えばダート転向したアトでも時計のかかる重馬場不良馬場で好成績を残していること。

こいつは芝の頃でも1分8秒台の後傾ラップ、あるいは9秒以上じゃなけりゃ走らなかった。

函館スプリントも荒れ馬場のときに勝っているし、シルクロードステークス勝ちも当然の結果。

こういう傾向の馬は今年もいる。つまりはストレイトガールですよねぇ。

アジアエクスプレススプリングSで露呈させた絶対的スピードのなさ。

結局コイツは時計のかかる12月の中山マイル、朝日杯がベストの馬だったのだ。

ストレイトガールも相対的に時計のかかるシルクロードステークスで勝ったわけであるし。

アジエク的、ドリバレ的、と言える。

かと言ってダート転向しろとは言わないが。

そのパワー溢れるダイナミックさを高松宮記念が有効に処理できるか、というとなかなか難しい話になるわけであります。

今回はハクサンムーンレディオブオペラコパノリチャードと逃げ馬多頭。

とてもじゃないが展開の予想はつかない。春天的な多頭逃げヤッホイ展開にはならないと思うが・・・。

かと言って顕著な前崩れになるとも思わない。激しく凄惨な搾り立て牛乳が待っていると想うのです。

・・・牛乳?

[fin]