△フィエロ
マイル戦でレッドアリオンが逃げることはないだろうが、カレンブラックヒルやケイアイエレガントもまた中距離馬に寄ったものなので、川須がムキになって二の脚を繰り出せばペースはかなり流れるかもしれない。モーリスは出していくはずなのでテンからのスローは想像しづらい。ただ出していった後のペースは間違いなく緩むはず。これは秋山も吉田豊も望む展開であるから。
そうなると前の馬は登坂後にじっくりと緩やかに流れていく。後ろの馬も下りでコンマ2秒ほど稼いでいくだろうが大きな圧縮は起こらない。一番の圧縮ポイントは前がコーナーワークを意識してピッチが緩む4角で、ここを綺麗に流していける騎手が一番の狙い目だ。
コーナーワークを絡めながら緩やかにピッチを速められる騎手と言えばルメールや武幸四郎、横山典弘、武豊。このたぐいの騎手は外の千八馬に乗っていると狙い易いからトーセンスターダムとサトノアラジンあたりはちょうどよかろう。
対してコーナーワークをきっかけにサッと動ける、つまりまくりの上手い騎手と言えば川田将雅やミルコ・デムーロ、戸崎圭太、浜中俊。これは枠不問・・・むしろ内枠の追い込み馬なんかは絶好だろう。内ラチに張り付いて追走し、4角でサッと動ける。
ただ不確定要素が非常に強いので軸とかそんなの考えられないわ。印の方は狙いたい順に上から書いているが、ヴァンセンヌは追い込み策に戻すかどうかも不明瞭である。川田に頼むってのは先行まくりを期待しているのか、それとも追い込みなのか、という問題。
トーセンスターダムもマイルの速い流れにどれだけ対応出来るかが謎で、米血が回転力ではなく手先のパワーに変換されている様子があるので今ひとつ狙いは定まらない。
まぁ言っていけばキリがないし、何が起こっても驚けない。連覇だろうが復権だろうがマイル王決定だろうが新王者誕生だろうがなんでも来い!と。
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