砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

スプリンターとステイヤー

スプリンターからはステイヤーが生まれ、ステイヤーからはスプリンターが生まれる。そんな歴史をサラブレッドは続けてきた。スプリンターの速さを頼りにステイヤーの靭やかさを加える、ステイヤーの靭やかさを頼りにスプリンターの速さを加える・・・その中で緊張と緩和のリズムというものが発生する。ステイヤーの中に眠るスプリンターの血をインブリードするなどの。

単純なパズルならば「スプリンター血統のクロスならスプリンターが生まれるじゃん!」ということになるのだが、そのスプリンターすらも「スプリント&ステイヤー」の集合体であるので簡単にことは進まない。血統を論じる人はみなこの緊張と緩和の果てを追い求める。

極論すれば父スプリンター母スプリンターでもステイヤーの仔が産まれる可能性はあるし、スプリンターの全きょうだいがステイヤーとなる・・・というのは流石に想像しづらいが、アドマイヤセプターの全弟であるドゥラメンテ菊花賞春天を勝つ姿は想像できるだろう。アドマイヤセプターがスプリンターというわけでもないがねぇ・・・。

Gallinuleという名スプリンターの父がIsonomiyという長距離馬であった矛盾・・・血脈は掘れば掘るほど発見がある。

(追記:Gallinuleは名スプリンターではなくスプリンターの名種牡馬であった・・・。)

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