砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

マイルCS回顧

一つ確信したことがある。俺は混合短距離G1の予想が下手糞だ。

レースは46.1-47.0の前傾ペースを刻んでミッキーアイルが戴冠。斜行の影響がなくても1着は譲らなかったことは確かで、しかし3着は接戦だっただろう。サトノアラジンディサイファかという脚色だった。

ルメールの差しもえげつないものであって、あれがなければディサイファは逃げ場があって8着は確実に残していた。ダブルの影響を受けて3着一線が10着まで落ちたのだからひどいことである。ディサイファの馬券買っている人からしたら降着なしとかあり得ない。

サトノアラジンは中距離でこそ光るディープ嵐猫の靭やか体質。それだけに短距離戦線では持て余し気味で、マイルだと最後の最後に詰め寄る形になってしまうのが玉に瑕。目が覚めるような鬼脚で追い込んだわけでもないのだが、勝負をかけてきっちり位置を取りに行った川田将雅からすれば差し引きのない結果が欲しかった。

浜中の逃げ味はめちゃくちゃえげつないことをやっていて、これはジャパンカップエピファネイアとか14年の金鯱賞カレンブラックヒルがやった騎乗と同じ。一旦緩んで、下りから流れていく・・・けれどそのまんま流れ込むとオーバーペースになってしまうから4角ではしっかり休みを取る。休んでいるところ目掛けて差しに行ったらそこで脚は終了する。12.6-11.2-11.2-11.7-11.4-11.3~という風に差し込めるピュアマイラーはここにはいなかったわけだな。

スノードラゴンなら・・・と思ったがなんだか故障気味にレースを終えたサトノルパンと殿仲間。4角でミルコが脚元をチラチラ見てるけど大丈夫なのかな。完走したから予後不良ということはないだろうけども、続報待ちにござる。

大体はもう典型的な前残りのハイペースなんだけれども、それでも差し込んできたダノンシャークには脱帽だね。でも仕掛けがまだ早い。もっと靭やかに淀みなく差し込まなければ3着はなかったぜ。川田も武豊もそれが分かっていてのんびりしていたんだ。そこへ一気呵成に突っ込んだ松山はピエロじみたものがある。

ルメールはやっぱ上手いな。ポジション変えずにジワジワと脚を伸ばさせて最後の最後に詰め寄るだけの脚を残していた。一番綺麗にラップを刻んでいるのはイスラボニータなんじゃないかな?

こういった流れで末脚を使わせればガリバルディが一番だけれども、そのポジションは勝負の外だわ。9番人気らしい位置とも言えるが。

しかし・・・アドマイヤコジーンスノードラゴンじゃなくてミッキーアイルだったんだね。Cozzeneのスピードを担保としていたのはイスラボニータだったんだね。

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