砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

香港ヴァーズはサトノクラウン

まぁね、ハイランドリールを破るとしたらやっぱりこの馬だよね。(シレッ)

まんま京都記念と同じ展開であり、国内であれだけボロボロに破れ続けた馬が香港の舞台でG1タイトルを得た。ハイランドリールの臨戦過程は決して良いものではないのだが、それでも良いパフォーマンスを見せてくれたな。

香港の良いところは気合を入れずともあの位置に沈められることで、強引にインに入れたモレイラの働きもあって馬にほとんどエンジンがかかっていない。

レース映像によるとラップは25.29-24.48-24.55-24.35-23.42-24.13。スローであってもスローすぎない展開。

残り2Fから引き離したのは底力の違いと言うべきで、このラップを見る限りでは逃げ切って当然というもの。しかし突き放しにかかったタイミング、その後方では一度押し上げてまた後退した残念な日本馬のエンジンがかかっていた。突き放す脚と同じ速さで馬群を抜け出してきたのだね。

本当にサトノクラウンの気性は謎であって、なんのタイミングで火が入るのか分かったもんじゃない。消耗戦で馬群が後退すると突き抜けてくるのは分かるんだが、一体どこからそんなものを受け継いだのか。英愛的な気性だと思うが。

ともあれ内容は完勝も完勝。このラップを差すんだからクラウン自身は終い2Fを23秒台に踏み入れている。まだ消耗戦になってもクラウンは差してくるわけだから、これを封じるにはスローしかない。準日本的な馬体から欧州的な競馬をする変な馬だったのだね、サトノクラウンは。

つまりそれは北米的とも言える。平坦の中長距離ならハイランドリールは敵じゃないだろう。

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