不良を超えた日本ダート以上に時計のかかる馬場で開催された今年の菊花賞。何故かDanzig馬場になっていた。ステイヤーぶりとかよりも先にパワーが優先された内容と言えて、RobertoステイヤーじゃなくてRobertoまくり馬が飛んできた。なんだそれ。意味が分からない。
最強を証明したがる二頭のRobertoがえっちらほっちら争っているのを脇目にキセキが戴冠。それはもう素質が違うのだ、と。Fair Trialが完結しているルーラーシップから更にFair Trialを絞り出した激気性こそが道悪に求められたのだ、と。キセキの勝ちっぷりはそんなものだったか。
Danzigのパワーというよりも、Danzigの前のめりの気性を表現したからこそ勝ちきれた。それを表現すると大抵は鈍足になったりして上手いこと表現されなかったわけであるが、そう言えばミッキーアイルとかを見ての通りにディープインパクトとはDanzigに対してスタミナと速さの両面を供給する名種牡馬。
どんなにDanzigが鈍足パワーやスタミナを背負ってきても、ディープはすべてを解きほぐして疾く疾く馬にしてしまう。あぁ、ディープ最強。
[fin]