砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

エリ女につながるちょっとしたメルボルンC事情

メルボルンカップ出走馬の血統表はサラッと見るだけだったが、Miswaki・Kingmambo(Pasadoble)・Alleged・Riverman・Mill Reefの多いこと。 フレミントン3200mに出走してこようなんて馬は大抵がNative Dancer×Hyperion×Pretty Polly増幅の中長距離馬で、Gal…

内ラチ乙女の輝かないエリ女

Danzig×Nasrullah×Princequilloが二連覇中で、モズカッチャンとクイーンズリングは「Aureole≒ハイハット」持ちの「Danzig×Nasrullah×Princequillo」だった。 配合の理屈をすっ飛ばして言えば「Aureoleで馬群が苦手だけれど、Danzigもあるからビュッと抜け出…

名手の陰にスロー 11/3・11/4回顧

今年のAR共は怒涛のG1三連発の影にあり、「一流ダートに乗られない騎手」の競演となった。 ルメールなし、ミルコなし、武豊なし、岩田なし、藤岡兄貴なし、横ノリなし、戸崎なし、池添なし、大野なし、福永なし、和田竜なし、ウチパクなし、フルキチなし、幸…

AR共予想

La Troienneの観点から色々と考えていたが、ふと我に返った。 La Troienneとしての正しさを求められるということは、Native Dancerとしての正しさを求められているのだ。Native Dancerとしての正しさとは、Hyperionとしての正しさだ。 それはさておき、Nativ…

僕らのカンパニー、変な血でいい馬を出す

ウインテンダネスは母父がマジックマイルズというヘンテコ異系のMr. Prospector直仔種牡馬で、イメージ通りの「ダート短距離」。 ただBMSに立っては芝優勢の戦績で、ウインテンダネスの前にいた代表産駒がフェスティヴタロー。覚えているよ。15年のエプソム…

フェイムゲームあれこれ

「ゴールドアクターとフェイムゲームの共通項とは」 「とは」と言い切れるのだが、説明するのはとっても難しい。直感的にそれはあると思っているだけだし・・・。 父母間Hail to Reasonクロスのフェイムゲームと、父Hail to Reason4×4・母非Hail to Reasonの…

AR共展望

たまにZARDとか聞きたくなるときがある。 ロマサガ3ファンとして「この愛に泳ぎ着かれても」は欠かせない。 問題は、ロマサガ3をカタリナ主人公で始めたくなること。 最強のBusandaは何処に これまた逆説的というか、いろいろわからなくなるところだが、と…

秋天回顧

逃げ馬不在でスロー想定というものが初手から崩れていた。 ダンビュライトが除外になったのが悲しいところ。まさかの12頭立てに。散々走り回ったあとに捕まえられたが、そのときにピタッと写真撮影でもするのかってくらいにポーズが決まっている。 しかし・…

あらぬ他人を褒め貶す旅

印を打って、馬券も買った。 苦肉の策という印。G1でこんなに不承不承の予想をしたのは初めてだ。いつだってあらぬ夢を見て胸をバクバクとさせながら印を打ってきた俺である。(運動不足のためもある) 何に本命を打とうとも知らない俺が語りかけてくる。別…

秋天予想

◎ヴィブロス ◯サングレーザー △スワーヴリチャード [fin]

ハイペリオン・マン~土曜日回顧

コルム・オドノヒューは意外というのも失礼だが、意外と普通に勝たせている。意外。 上手いというか徹底する騎手らしい。悪形の外追走は避けて、内でしっかりと溜めを図る。内に張り付くわけではなくて、前の捉えるべき馬に対する内追走だ。 「前さえ交わせ…

学び

絶対馬を疑う、というのが競馬の醍醐味だと思う。 「お前、本当に強いのか?」「実は違うんでないの?」「強いとは認めるけど、本当にソレは絶対なわけ?」「今回は裏切るパターンでないの?」「ちょっと展開きつかったりしない?」とたくさん血統表に尋ねる…

ハーツクライというよりもUnbridled's Song

アンブライドルズソングって書くとき、変に緊張する。 ハーツクライは好位競馬最高の血統であり、Lyphardとしてとても正しい血統だ。その産駒であるスワーヴリチャードもそういった配合である。 ただ、今までのハーツクライ産駒ほどに正道にあるわけではない…

夢の大舞台

スワーヴリチャードとレイデオロのどちらが勝つか、というのが今年の秋天における最大の肝かと思う。 前者については「Tiznow的な競馬」と書いてきた。ハーツクライ産駒全体に見られる傾向であって、Lyphardらしい好位競馬に本領があるだろう。 対して後者は…

Hyperionの純度は2000m適性と同じ

Hyperionを緩和する手段にBlue Larkspurを用いた歴史がある。 現代までHyperion的なスピードを継続させる日本競馬はちょっと意味のわからない世界だが、とりあえずそれで語ることが出来るような傾向に秋天はある。 昨年のキタサンブラックはとても例外的な条…