ディープ×エルコン×トニービンでLypardクロスなら皐月賞を勝てるんじゃないかな!
しかしエルコン×トニービンの牝馬って競走馬としてどうなんだろう。
はい、まずはソールインパクト。
母がアメリカ血統で、だいぶ骨っぽい配合をしている。
ダンジグにシーキングザゴールド、ダマスカスにインリアリティ・・・。うーむ。
ディープを相手にする繁殖は骨っぽい方が良いのだけど、果たしてコレはねぇ・・・。
相性が悪いとは言わないんだけどピッタリというわけではないね。
ダンジグはジェンティルドンナ=ドナウブルの姉妹が持っているけれど、
これはLypardクロスに対する名脇役だからちょいと意味合いが違ってくる。
シーキングザゴールドはディサイファがドバイミレニアム経由で持っている。
ダマスカスはキズナが持っているね。嵐猫配合の頑強増しに使っている。
Reviewerは誰が持っていたかなぁ。ジェンティ?
Roman含みのボールドルーラー直仔で、ディープの切れ味強化に使える血統。
インリアリティは・・・誰か持っていたかな?
で、更に言えば母父のExchange Rateの母系がダンスインザダークと同じなんだよねぇ。
この馬の母母母がダンシングキイと4分の3同血。Key to he Mintが入ってないんだ。
Seeking the GoldはBuckpasserを持つから相性は良さそうだ。
ハイインロー血脈もそこそこ持っているから大きな減点のない配合だと言えるが・・・
ハービンジャーによる調和のないロカ、というイメージ。
それらに付随する粘りっぽい血統はすべてアメリカンなのが面白い。ボルキロナスキロにならずにRomanだもの。
中山2000mを連続で4着。特に京成杯では上位4頭が一線になって突っ込んだ。
差のない競馬ができているのだけど終い200mで一気に詰め寄る形が多いからそれが原因か。
加速が緩慢で4角で馬群に沈む形が非常に多い。
こういう馬は外からぶん回すしかないんですが、今の中山は芝の痛みが少ないのでそれが出来ない。
長い直線に変わるのは好材料なんだけど他の馬ほど切れるのかどうかは怪しいな、と。
京成杯で他の馬の脚色が同じ・・・むしろ少し届かない形で入線したのが不安要素だね。
伸びに伸びたけど届かない、というならば大きな期待を寄せられるのだが。
東スポ2歳ではかなり強い競馬をして外からグイグイと伸び続けたわけですし、
なかなか粘り強いところはあるんですが共同通信杯で勝ち切るには瞬間的な速さがない。
でもこのレースを見る限りでは同型のアヴニールマルシェより強いのではないかなぁ。
次。ダノンメジャー。
太さん降ろされたのか。それは残念だな。鞍上横ノリさん。
ダイワメジャーの黄金配合よろしくノーザンテーストのニアリーはきちんとやっております。
あれ。不思議なことにこいつはSpectacular Bid持ちだ。上記ソールインパクトの母父母父。
あ、こいつの父であるBold Bidderはボルキロじゃないか。ソールも一応ボルキロ血脈あるのね。
で、母父のAzamourがLear Fanなんてのを持っている。まくり血統じゃないか。
パッと見ならば明らかにまくってなんぼと見えるんだが・・・。
Mill Reefというナスキロラトロがあって、なおかつBold Bidderというボルキロもある。
そんでPromised Landがあるので差し馬っぽい傾向に出たのではないか、と。
「まくり」ってのはつまり「持続脚でゴリ押しする」ということだから、そこから粘りを持ってきたのだろう。
野路菊の内容を見ても長い直線を差し切る能力は高いだろう。
それを思えば12月の中山を外からまくっていっての9着なんて当たり前の結果。
ゴールドシップやジャスタウェイでさえ好位から突き抜けたジェンティルドンナを捉えきれなかった馬場だぜ。
京都2歳もハーツクライのボルキロクロスに敗れるのは仕方があるまい。
2歳時のハーツ産駒は後駆が非力で、平坦を素早く駆けていく。それがボルキロならば尚更。
スロー展開で前受けした柔らかハーツを後ろから猛追しただけでも内容として十分さ。
やはりまくり血統から抽出した粘りを活かせるのは登坂だろう。
横ノリさんが差しにまわるなら十分面白いと思うけど、東京で軽やかに差し切る横ノリさんはあまり想像できないの事実。
そしてダイワメジャーの差し馬に対してどこまで信頼できるか、という難しさもまたあります。
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