砂時計のくびれた場所

競馬の血統について語るブログ

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イスラボニータの血統的解剖 その4

日本競馬においてIn Realityの成功とはMr. Prospectorと共にある。 賞金上位にホッコータルマエ、ロードカナロア、コパノリッキー、カンパニー、ラブリーデイがあり、これらは皆Mr. ProspectorとSpecialを持つ馬たちだ。6位以降はニホンピロアワーズ、ネオリ…

イスラボニータの血統的解剖 その3

Crafty Prospectorは、割りと不思議なのだが、成功の場を日本に求めている。 代表産駒は当然アグネスデジタルであり、母父としてはオールブラッシュを輩出した。輸入されたクラフティワイフの一家にはカンパニー、ヒストリカル、ビッグショウリ、トーセンス…

イスラボニータの血統的解剖 その2

一つ、閃いた。 「このFar NorthってNearco直系でFlares=OMahaなのだからフレンチ斬れの表現に長けてるんじゃね?」 ところがどっこい、むしろフランスを下に敷いた北米のパワーを表現しやすい様子。Far North持ち賞金上位がイスラボニータ、ガルボ、シャケ…

イスラボニータの血統的解剖

イスラボニータについてしばらーく考えてみたのだが、これは難しい。 とりあえずMarston's MillとCrafty Prospectorで「Nasrullah×Count Fleet+In Reality」の組み合わせになっている。これを3×3のニアリークロスとするのであればCozzeneの淡い脈絡を有効と…

スワーヴリチャード、秋の展望

今のうちにきちんと書いておこうと思った。 Haloとはなんぞや、ということに関して最も適切なのはスワーヴリチャードだと考えるのが俺のスタンスで、基本的には3Fの末脚で先行~好位からテロテロ動く馬でしかないはず。これから頑強さを増していくほどにその…

今にして思うモーリスの素晴らしさ

モーリスは圧倒的なマイラーとしての格があり、また同時に格による「溜め」を様々な条件で発揮する事のできるTom Foolな速さが良い。ソウルスターリングが適正外の舞台でも相手なりに勝ちきってしまうように、格という最強の武器を必要最低限に振るう配合だ…

カデナに託すこの思い その2

さて、ヴェンチア=Buisson Ardentとはどんな作用があるのか。 父Relicが「Man o'War×Blue Larkspur」の関係における架け橋となる血統で、北米的なスピードをよく表現する。近代の血統ではないから先行力にも末脚の切れにも短距離馬の速さにも、あるいは中長…

カデナに託すこの思い その1

ディープインパクト×フレンチデピュティが何故ああも重厚に切れるのか。 それはHalo≒Sir Ivor≒Mitterandがまともに作用しているから。 Halo→Turn-to、Man o'War≒Chance Shot、Sir Gallahad、Blue Larkspur×2、Mahmoud、Pharamond、Herodias Sir Ivor→Turn-to…

ベストアプローチの不調和

New Approach×Efisioの良いところはSadler's Wells×仏独血統の組み合わせを累進している点。A級ステイゴールド産駒くらいのスタミナが見込める配合であり、Sadler's Wellsの靭やかさをオンにしているから日本の芝でも順応する。ただ10秒台で弾ける脚はない。…

サトノアーサーを裏切る私的な本心

「4分の3Blue Larkspur、4分の1Northern Dancer」のRiver Lullaby 「4分の2Princequillo、4分の2Northern Dancer、4分の2Nasrullah、4分の2Bluer Larkspur」のLakab 「4分の3Northern Dancer、4分の1Special」かつ「4分の4Hyperion」かつ「4分の3Nasrullah、…

アドミラブルの日本ダービー適性

ディープインパクト産駒のダービー馬は絶対にRivermanやDamascusなどのBlue Lakspurクロス血統を抱えているもので、面白いことにディープブリランテ(Halo×Riverman)、キズナ(Halo×Damascus+Storm Bird)、マカヒキ(Haloクロス×Hold Your Peace+Nijinsk…

オークスの登録馬を簡単に

アドマイヤミヤビ 末脚はハーツクライというよりもディープ牡馬的で、同じ母父クロフネのステファノスに近い。加速があまり俊敏ではないが太い切れでドンドコドンドコと差し込んでくる。クロフネデインヒルでLyphardクロスだから基本的にはまくり気質な配合…

ジョーストリクトリはサトイモとブエナのかほり

NHKマイルC本命のジョーストリクトリは非NashuaでSpecialも7代目に見られる程度。 配合の起点となっているのはRound TableやMixed Marriageなどに見られるAloeで、大体はこの血が上手に使える様な配合になっているのが良い。SpecialやサンデーにもFoxlawの血…

アドミラブルの配合 その2

先生やその他の方が色々とディーマジェスティとアドミラブルの比較をなさっているが、私なりに言わせてもらえば「Roberto≒Fairy Bridgeがオンになっているかオンになっていないか」の違いだと。もちろんオンにしつつDynamoの助けを得てバリバリにまくるのが…

アドミラブルの配合

ディープとグレースアドマイヤを組み立てることに異論はないのだが、その基礎材料にシンボリクリスエスを使ったのは・・・謎采配である。 ディープインパクトに近い代でトニービンやSadler's Wellsの重さを組み込むことは良くない。であるが多くの例がそれを…

スワーヴリチャードに思うこと

この配合で最も褒められるべきはLyphard×In Reality×Seattle Slewのニックスが綺麗に整っていること。これの究極形がGiant's CausewayをBCクラシックにて破ったTiznowであるから、やはり前で受けてこそ本領のはず。 その邪魔をするのがRivermanの存在である…

カデナの配合

ディープインパクト×フレンチデピュティのニックスだが、この配合のユニークなところは残る4分の1に強制をしないことだろう。ウリウリ=マカヒキ、クロウキャニオンの子どもたち、ショウナンパンドラに大枠で共通点は見つからない。受けが広い、と言うべきか…

偶然の確率 シュウジについて考える

シュウジの配合を見たときに注目するのはGraustark=His Majestyの全兄弟クロスと、Lyphardクロスの組み合わせだと思う。いわゆる「サンデーサイレンス×Lyphard+Hyperion×Son-in-Law」の前受け体質なのだと先生の血統論を支持する方は、そう考えるだろう。 …

マルターズアポジー雑感

父ゴスホークケンは朝日杯FSの勝ち馬。2着にレッツゴーキリシマ、3着にキャプテントゥーレがあり、レースレベルはそこまで低くはないと思う。9着にエーシンフォワード、7着にはヤマニンキングリー、8着セレスハント、とベスト条件を中山千六に求めはしないも…

スワーヴリチャードについて

松田大作騎手が無免許運転かつ速度超過で・・・捕まってしまったらしい。娘を交通事故で亡くしていることを考えれば情けない話だが、男なら大事な用事の2つや3つあるものだ。続報を待ちたい。 さて、スワーヴリチャードであるけれど。 まずこれはサンデーサ…

京都記念登録馬を見る

アクションスター ベストパフォーマンスはマーティンボロとウエスタンレベッカを下した寿Sで、配合通りに京都二千を差し切った。G3やOP戦レベルにも足りない馬であるが別定G2にも積極的に参戦し、少頭数を利して賞金を得る様なクレバーなローテーション。精…

エトルディーニュ強豪馬説

エイシンサンディは14年の種付けを最後に種牡馬を引退した。14年の種付け頭数は3頭、中央登録馬はエトルディーニュだけである。 それが思いの外勝負になっている。東京のスロー戦ではハズレがないことはもちろん、負けた相手はソウルスターリング(阪神JF勝…

強豪馬チェック

・共同通信杯 タイセイスターリー ミッキーアイルの弟なのだから前受けがベターであるはず。それが差しに構えて味があるのはTudor Minstrelクロスの俊敏があるからだろう。俊敏に差すというよりも差し粘るイメージであるからスローでの前受けが理想。 スワー…

東京新聞杯の出走馬を見る

ダイワリベラル ダイワメジャー×トニービンであるからコパノリチャードと同配合。ただノーザンテーストの柔らかさが出てしまったのか前へは動けない千八馬に出ている。トニービンのアイルランドっぷりが表現されているのかもしれず、普通のダイワメジャーよ…

登録馬も少ないし若駒Sの全頭を簡単に見てみよう

アサケハーツ Mr. Prospector×Danzigというアホなニックス配合を取るFusaichi Pegasusを母父とするハーツクライ産駒。まだ身体が薄くて本格化まで時間がかかりそうな様子があるが4分の3NDのハーツクライである。Fusaichi Pegasusなら短距離の方が良いだろう…

シンザン記念の出走馬を表面だけ

アルアイン 脚長だが胴は短い。柔らかい動きをするが可動域はそこまで広くなく、トップスピードは秀でていなくとも末脚の繰り出しに妙がある。本格化すればリアルインパクトとサトノアラジンの間くらいの脚質になると思う。 イエローマジック これを東京千四…

有馬記念登録馬チェック

アドマイヤデウス~ハイペースの 今レースにおける1頭目のアドマイヤドン産駒。基本はTom Fool&Hyperionで持続の鬼なのだが本馬の場合は母母アドマイヤラピスのFair Trial&Hyperionの影響によって加速の俊敏にもアドバンテージがある。ただ中長距離馬とし…

サラッと朝日杯FS登録馬をチェック

アシャカリアン 大技なしのダートサマーバード アメリカズカップ Fair Trial+Bold Ruler+ナスキロでズンドバスローが達者 クリアザトラック パワーに優れつつもND+ナスキロラトロで外回り切れ完備 サトノアレス Alzao尊重切れもデインヒルの処理が曖昧 サ…

岡田総帥のコスモス

芝だ芝だと宣っている通り、たしかにこれは芝の馬。力っぽさはあるが配合としては芝だろう。 Val de LoirとNijisky=ミンスキーでは少しマルゼンスキーとの芝配合に足りなかった感があるものの、コスモスの代においてはShoshanna≒Rivermanが組み込まれている…

出走馬チェック簡易版 JC予想

キタサンブラック~サクラバクシンオー的平坦中長距離馬 ビッシュ~ドイツ血脈の弱掻き込みディープ牝馬 ゴールドアクター~DanzigとTom Foolのスロー弩瞬発 ルージュバック~硬質マンカフェ娘 イキートス~Mill Reef的エイシンフラッシュ ラストインパクト…